藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

すぐに銃に手をかけろ。


先日「プロの条件」という記事を書いたら、賛否いろいろと意見をもらった。

「確かにその通りだ」という声と「そんなことは分かっているわ」という声が多かった。

相変わらず「お前は上からモノを見ている」からそんなことが言えるのだ、というご意見も根強いが、そんなことはないのです。


目線の話はまたの機会に。
で「プロってなぁ」と考えていたらあることに気がついた。
何かの「合図(キューみたいなもの)」、が他人から発せられるや。
条件反射的に、ちょっと体が前のめり。

それはジェームズボンドが周囲の物音に反応して、反射的に「銃に手をかける」のにどこか似ている。

もし「何か」必要があれば、瞬時に対応できるような訓練。
「プロ」の仕事に対する反応はそんな感じがするのである。

プロの習性


自分は今お客様と話している。
何か相手から


疑問点とか、
調査事項とか、
抱える問題とか、
やりたいこと、とか
おいしいお店探し、とか
新事業の提案とか。

何かの「糸口」を見つけるや否や。

同時に。

「チャッ」と音がして、彼らは『銃』に手をかけるのだ。


そのまま発砲しないこともあるし、
そのまま引き金を引いて相手の心を「どきゅん」と撃つこともしばしば。


顧客から調査すべき事項か、と感じ取ったら「その場で電話」とか「その場でネット」とかして反射的に体が動く。
ゴルゴ13は自分の背後に立った者を反射的に攻撃するそうだが、それに近い感覚がプロの仕事人には備わっているように思うのである。


一方、アマチュアの反応。


それに比して、アマの世界は「あまあま」である。

相手(敵)が目の前に姿を現し、意思表示すらしているのにボーッとしているのがアマチュアである。

これでは不意に襲われたり、危険な地域に潜入したりなどできるわけがない。
たちまち捕獲されてお終い、である。


プロは相手のために、というよりは自らがしぶとく生き残るために、常に周囲に気を配り、条件反射で「銃に手をかける」のである。

上司が言う。
「ああ、困ったなァ」

チャッ!!!←スタンバイ。


「何かお手伝いしましょうか?」


ビジネスマンもそんな訓練を積まねばならない。
どこにもお手本はあるものである。