ポテトチップスを摘(つま)むのだという。
そういえばそんな食べ方をしている友人がいたな。
お菓子を上品に箸で食べているその様子は、ちょっと「西洋と東洋の融合」といった感じで感心したものである。
お箸とは万能なものだ、とも思った。
たった二本の棒を駆使して、いかな細かなものをも摘んだり引っ張ったり押さえたり、と自由自在。
それをポテチ専用にしたところが逆転の発想か。
そうするとカップめんとか、パスタ用の「めんトング」とか、
サラダ用の「サラトング」とか、
焼き肉用の「肉トング」とか、(あるねこれ)
ハンバーガー用の「バーガートング」とか、
魚貝用の「エビトング・カニトング」とか「カキトング」とか、
豆類用の「マメトング」も。
穀類用に「米トング」はどう。(スプーンでいいか)
何か「いろんな形状向け」に専用トングを、ということも発送したりして。
あまり使えそうなものってないけれど。(嘆)
それにしてもポテトチップスはやっぱり、指先でつまんでパリッと齧り手に付いた油をふきふきするほうが旨い、と思うのは自分だけだろうか。
手にも美味しさを感じたいものだ、などと思うのだが。
<asahi.comより>
ポテチつまみ器ヒット 指べたつかず「ながら食べ」ポテトチップスを手で直接つままずに食べる道具が相次いで発売され、好調な売り上げを見せている。
パソコンやテレビゲームが普及する中、手を汚さずに「ながら食べ」をしたい人が増えているためで、各メーカーは増産に励んでいる。
名古屋市中村区の東急ハンズ名古屋店は今年3月、ポテトチップス用のトング「ポテトング」(399円)を発売した。
同店で5カ月で約2千個も売れるヒット商品になり、5月からは全国の東急ハンズを中心に、販路を拡大した。
開発したのは、名古屋店でキッチン用品を担当する三田祐子さん(30)。
昨年、友人男性から「ポテトチップスをはしで食べている」と聞き、驚いた。
ゲームのコントローラーやパソコンのキーボードがべたつくのが嫌なためで、滑りやすい塗りばしではなく、割りばしがいいのだという。職場の男性に聞いたり、インターネットのブログを見たりすると意外に「割りばし派」が多いことがわかり、岐阜県関市の調理器具製造業・川嶋工業に製造を依頼した。
全国販売へと拡大した今、工場はフル稼働という。これまでの出荷数は約5万個にのぼるという。
長さは18.5センチ。チップスだけではなく、細長いスナック菓子や太いスナック菓子、さらに漬物や梅干しも取れるよう、先端部の滑り止めや握り心地に工夫をこらした。
「これがあれば割りばしは不要だし、手づかみ派の人もティッシュを使わずに済む、エコ商品でもあります」と三田さんは話す。
6月からは大手玩具メーカー・タカラトミー(東京都葛飾区)も参戦した。
ポテトチップス専用マジックハンド「ポテチの手」(699円)は、長さ18センチと「ポテトング」とほぼ同じサイズ。
チップを割らないよう、ボタンを強く押してもつまむ力を一定にした。
ボタンを前後に動かすと「指」をこすり合わせて塩やのりを落とすなど、芸の細かさが売りだ。
同社がインターネットで20〜30代の男女1200人に調査したところ、2割が「ポテトチップスをはしで食べている」と答えたという。
「企画段階の調査でも『利き手で作業がしやすくなる』『ありそうでなかった商品』と好評だった」といい、8万5千個を出荷し、さらに増産中だ。年間販売目標は50万個という。
ポテトチップスの国内最大手・カルビー(東京都千代田区)によると、油や塩が手につくことを気にする声は昔から寄せられていた。広報担当者は「こうした道具で手が気にならなくなり、オフィスでの需要が増えてくれればありがたい」と歓迎している。
(山吉健太郎)