藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

目標のための目標。


「デキる男の問題処理はスピードが速い」という話からは結構な人から反応をもらった。
もう一つ、何か私の性格の悪さが出てしまうが「出来ないヤツの特徴」というのが思い浮かんでしまうので、噂話程度に書き留めておくことにする。

1.アウトプットが出てこない。

プレゼンの資料とか、議事の進行とか、あるいは報告の内容とか、質問への受け答えとか。
どれもが「核心」を外している。
具体的には書面を何度も読み返しても「意味が通らなかったり核心が不明。さらに会話の内容が違和感を伴う」というものである。

2.結論を用意していない。

まあ当事者意識なのない人、は往々にしてこうなるのだけど、「だからどうするの?」と問い返すと、内容の返答ができない人。
回答は「しばらく様子を見る」とか「調査をする」というくらいで次回に何かが解決しそうな雰囲気が全くない。「一手先」を考える配慮がないと、こんな応対になるのである。

3.自己目的化する。

「会議のための会議」とか「報告のための報告書作り」とか。
およそ「自分は何かを創造するのだ」という意識の対極にいる人。
こういう人が会議に出席すると「いかに作業が困難か」とか「いかに人員が不足しているか」とかいう話が膨大に出現し、聞いている側も意欲が萎えてくる。
それでいてご当人は「自分は相当頑張っている」という表情をしている(事実本人は「そんな気分満々」である)ので、厳しく叱責すると逆ギレされたりするので持て余す。

4.文章化が苦手。

これは思考力とそのまま連動するが、「議題とか議事録とか説明資料がカスカスに薄い」ということが多い。
報告書に数行しか記述しない、とか作成した議題のアジェンダがストーリーになっていないとか、議事録が何を知らせているのかが「丹念に」文章を浚(さら)っていかないと読み取れない、などのケース。
ご本人の頭の中で整理がついていないものが、そのまま文章になることが原因。
普通は、文章に記述しながら、そのテキストをみて、前後関係や足りない部分を推敲する、という作業があるはずだが、「目から入った情報を頭で組み直す能力」に欠ける人に多い。

5.ケチでない人

関西人は均しくケチである、と自分は思っているが、特に善良な人に多い。
よく会議に出て一言も発言しない人がいたり、客先に複数人数で訪問して名刺交換もしない人。
(余談だが国内メーカの営業マンには非常に多い。見積もりの提示やプレゼンに10人くらいで大挙して押しかけ、山のようなコピーを配布するだけなのである)


よそ様の会社のことながらハラハラするわ。
この人、こんな日常できちんとお給料をもらえているのだろうか。
いやはや日本の大企業というのは凄い体力があるものだ、などと思う。
一方、メーカー品の価格が高いのは、こんな人が沢山いるからなのかなぁ、とも思う。
こういう人は中小企業にいると、遠からず淘汰されてしまうことが多いので、早めの手当てが急務である。