藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

三つ子の魂。

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

right]

永遠の猫、往く。


100万回生きたねこ、の作者佐野さんがなくなったという。
もっともっと若い方だと思っていた。


ミュージカルを見てから原作を見て、そのシンプルで自由な発想におどろいた。
だから作者は若い、と勝手に思い込んでしまったのだろう。

医師に余命2年と宣告された際に外国車のジャガーを購入した様子を描き、「毎日がとても楽しくて仕方ない」と軽妙に語っていた。

100万回生きたねこ」の作者は、作者自身がやっぱり「100万回生きている」ようである。
余命二年を楽しむ様子は、実は主人公のねこそっくりではないか。


合掌。


絵本「100万回生きたねこ」佐野洋子さん死去 72歳
本「100万回生きたねこ」などで知られる絵本作家・エッセイストの佐野洋子(さの・ようこ)さんが5日、乳がんで死去した。
72歳だった。葬儀は近親者のみで営む。後日、お別れの会を開く予定。


 中国・北京生まれ。
1961年に武蔵野美術大デザイン科を卒業後、ベルリン造形大でリトグラフを学ぶ。
74年からほのぼのした画風の絵本を発表、76年に絵本「わたしのぼうし」で講談社出版文化賞絵本賞。
「100万回生きたねこ」(77年)は、さまざまな飼い主のもとで生と死を繰り返す猫が初めて愛することを知る姿を描き、世代を超えて親しまれた。
ミュージカルなどにもなり、178万部のロングセラーとなった。
01年、絵本「ねえ とうさん」で日本絵本賞、小学館児童出版文化賞


「わたしが妹だったとき」など、自由な着想としなやかな感性に裏打ちされたエッセーでも知られ、老境に入っての一人暮らしをユーモラスにつづった「神も仏もありませぬ」で04年、小林秀雄賞を受けた。
08年に巌谷小波文芸賞受賞。
同年のエッセー「役にたたない日々」では、医師に余命2年と宣告された際に外国車のジャガーを購入した様子を描き、「毎日がとても楽しくて仕方ない」と軽妙に語っていた。