藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

本当のキモは何か?

マーケティングというか、営業の仕事を長年していて、日々その難しさというのか、面白さを感じる。
物作りも奥が深いが、営業もまた色々な切り口がある。
何せ商品とマーケテットがどんどん入れ替わるから「終わり」がない。

そんな中で大事なことは「売ることそのもの」に思考を向けすぎないことじゃないだろうか。

価格の上げ下げ、キャンペーン、商品そのものの軽重、フリーユース、ネット販売など色々な方法が考えられるけれど、「ここをこうすれば爆発的に普及する」というようなアイデアはなかなか提供側からは生まれない、という気がするのだ。

では営業担当はどうするのか。

ひたすらお客の声に耳を傾ける、の一言に尽きるのじゃないだろうか。

自動車とかマンションとか、飲食とか洋服とか、医療や法律サービスとか、ネット配信サービスとか、お客様に買っていただくものはすべてこれだと思う。

作り手とか提供側はどこかで「いいものを作る」とか「技術やデザインを追求する」ということが主目的になる。いいものを開発し、量産するにはそういう真摯な姿勢は絶対に必要である。
けれど熱が入り過ぎて「お客の声」から遮断される状態になると「偏向」が出てきてしまう。
いつしか「提供者側の論理」が強くなり、狂信的な集団になって自滅したプロジェクトは世の中に腐るほどあるということを自分たちは知っているのに。

「追求すること」と「お客のリアルな現場」をどれだけバランスできるかということが成功のためのブレイクスルーなのだ。

などと言っているとごく当たり前のこともような気がするのだが、「自分の非日常(提供側)」と「日常の世間(マーケット)」を常に見るようなシステムが必要なのだと思う。
ちょっと自分としては今一番興味のあるテーマなので、もう少し掘り下げてアウトプットしたいと思っています。