藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

活字から学ぶもの。

小さい頃、活字が好きでよく偉人伝を読んでいた。
エジソンとかファーブルとか樋口一葉とか。
思えば子供なりに「成功した話」が好きだったのか。
そのまま社会人になっても「他人様が成功した話」とか「成功の秘訣」みたいな題材のものばかり読んでいた。

何か漫画を読んでいたような気分がする。

本物の漫画も大好きで、特に少年漫画や時代劇。
漫画は決して悪いものではないと思うけれど、やっぱり「それだけ」では足りないものもありそうだ。

だから社会人になって「成功談」ばかり追いかけても、多分成功しないだろうな、ということが最近ようやく分かってきた。(嘆)

ヒーローものの漫画とか、成功談は面白いから、とかくその"how to"ばかりに目がいく。
どうして成功したか、とかどんな手順だったか、みたいなことだ。

でも実は、成功の道のり、はその時々で変わるもので、大事なのは「方針」とか「考え」とか「主義」とか「価値観」とかいったものなのだろう。

成功のストーリーは、ついそういう「内なる地味なもの」よりも派手なチャンバラシーンを見てしまう。
「そこで彼は死ぬことを覚悟した」というと読んでいる側は熱くなるけれど、「なぜそう覚悟したか」という方が余程大事なわけで、ついつい戦闘シーンに釘付けになって、そのまま興奮してエンディングへ…というのは勿体無い読み方に違いない。

漫画も成功談も、「その裏のなぜ?」を考えながら読もう。
でもそんな読み方は全然楽しく無いのかもしれないけれど。