藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

相続について(2)

*[次の世代に]会社の残し方。
相続はそんな風に「いつ起きるか」「種類の違う財産をそれぞれどうするか」「誰に何を遺すのか」を決めていかねばならない。
そして驚くことに。
相続人は自分は「もらう側」なので、「その財産に対する目的意識」が著しく低い。
高齢者の皆さん、これが言いたかった。
「もらってラッキー」という人があまりにも多い。
だから使うことについても意識が低い。
しかもさらに、持ちつけぬ財産を狙って、(相続人専門に)投資やセールスをする輩もたくさんいる。
 
さらには会社である。
創業者のワンマン社長が築いた会社を、二世がダメにした例をどれほど見たことか。
当の創業者も「それ」に薄々気づいていながらも、結局肉親にはなすすべもない。
放蕩息子ではないにしても、初代の後を継いでさらなる発展を志す、というケースは全体の三割もないのではないだろうか。
 
創業者は、遺すべきものを作れたら「経営適格者」を外部からでも探して「続くための仕組み」を作って去らねばならないのに。
会社は従業員も、顧客もいる生き物だから「続いていくためのシステム作り」も創業家の責任だが、これはとっても難しいことのようだ。
 
そして、それ以外の財産のことについて。
(つづく)