月イチでとどく「大前研一通信」。
早速表紙をめくって仰天。
久しぶりに鳥肌が立った。
sapio(8/22,9/5)掲載記事。
大前流日本改造計画
「ザ・ブレイン・ジャパン」構想を建白する
- 政治かも官僚も当てにならない!であれば国民のための国家シンクタンクをいまこそ創設すべきだ
とある。
中身は、参院選与党大敗を総括、またこれまで中曽根康弘以降、歴代の政治家
へアドバイスした結果「何も変わらない」と一喝。また
その原因は「官僚の壁」にあるとし、現在の官僚主導の政策を打ち破るには、
国家レベルのシンクタンクを株式会社組織で作るしかない、と唱える。
スタッフは50名。
28-32才の優秀な若者を広く募る。
年俸は2000万と。
シンクタンクのねらい
最初の狙いは、「コモン・データベースの構築」。
小さな政府の実現へ向け「超省庁」で国民データベースを作ること。
戸籍、納税、健康保険、年金、自動車免許、婚姻、パスポートなどを一括管理するのだ。
いかに必要かの説明に、以下の笑えぬエピソードが紹介されている。
たとえば、外務省はインターネット経由でパスポートを申請できる「旅券電子申請システム」を40億円かけて作り、04年3月にスタートしたが、手続きが煩雑で利用者が伸びず、パスポート一冊あたり1600万円もの維持費がかかったため、07年度に廃止した。
公的システムの無駄を指摘する向きは多いが、きちんと解決策を提案するのが大前流。
核心部分はこう記されている。
(中略)
要するに、システムというものにどう取り組むのか、その原点が見つかっていないだけのような気がする。と
50人のシステム設計者。
SEばかりではない。
日本人とも限らぬ、と。
あらゆるアプリケーション(業務)を設計する。
「年金・選挙・納税・戸籍・パスポート申請」
大前の心意気(あえて敬称略)
大前は、自分が提唱した「コモンデータベース」のいいだしっぺとして、現場に立とうと言っている。
曰く、「最後のご奉公」と。
この言のシビれた。
地域国家論の第一人者として。
この機会は、本当にラストチャンスかもしれぬ。
なんとか、なんとか実現したいものだ。
機の到来、かもしれない。