藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

最近のニュースより


気になるニュースの続き。

【みずほサブプライム損700億】
みずほフィナンシャルグループ(FG)が14日発表した07年9月中間連結決算は、米国の低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)関連の損失700億円を計上したことが響き、最終(当期)利益が前年同期比16.6%減の3270億円となった。
中間期としては3期ぶりの減益。


サブプライム関連損失は、08年3月期通期では1700億円に拡大する見込みで、同3月期決算の最終利益見通しを6500億円と当初に比べ1000億円下方修正した。


大前さん曰く、サブプライムを組み込んだ金融商品は「証券化」された組み込まれた「二次以降」は投資家にも中身の「メニュー」が見えないらしい。


いろいろと国債やら、外国債やら投信などが配合され、「偽装」ならぬ「埋め込み状態」らしい。


ウチの商品にこんなに混ざっていたなんて、ということが現実だと。
そもそも、(それが金融工学なのだろうけど)「低所得者向け高金利」の債権を投資の対象にみる、ということが虚像のようで理解しにくい。


本能的に矛盾を感じるのだ。
直感は結果的に正しい、とはよく言うが、あれ?と思った感覚は大切に捉え、「手を出さない知恵」はこの世を渡るには大切なことか、と思う。



【ディズニーランド、チケット詐欺の被害続発】
東京ディズニーリゾート(TDR)のチケットを転売するともうかる」。こんな作り話で現金をだまし取られる詐欺事件が先月、TDRのおひざ元、千葉県で発覚した。県警の調べで被害者は約800人、被害総額は1億円に上る見通し。被害が全国に波及する恐れも出ている。

2400円を預けると5000円に転売して儲かる。


保険の外交員(優待価格)の単純な理屈で、事実利益も出していたようだ、が。


それが800人で1億、ということは一人平均12.5万預けていた勘定か。
特に学生などは思わず「うまい話」と乗ってしまうのもムリないが。


「そんなうまい話、自分に回ってこないはず」という常識は身につけていたいものです。


ごっつ古典的だけど「あなただけ特別」と言われた途端に目が曇る。
騙す側は先回りして、それを待っているのだ。


詐欺師というのは心理操作の達人である。

【ゴア氏の環境投資】
今年のノーベル平和賞受賞が決まったゴア前米副大統領は12日、米シリコンバレーベンチャーキャピタル「クライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズ」の経営に参画、地球温暖化防止に向けた事業を支援することを明らかにした。ロイター通信などが伝えた。
 ゴア氏は、代替エネルギーへの投資促進などに協力する。報酬はすべて自らが関与する環境保護団体に寄付するという。

むやみに人の悪口を言う気はないけれど、どうも映画といい本といい、ノーベル賞といい、今回の投資といい何か「ビジネス臭」あるいは「政治臭」が取れない感じがする。

環境問題(特に温暖化)については専門家の確定した「統一見解」は出ていない。

リサイクル活動一つとっても「部分再生」的な論議になっていて、一貫した議論になっていないようだ。(ペットボトルのリサイクルですら「賛成と反対」に対立したままだし)
ゴミ削減や資源のムダ防止、はいいが一つ一つのアクションには統一見解が欲しい、と切に思う。


【サウジ王子、空飛ぶ宮殿購入】
世界的富豪であるサウジアラビアのワリド王子は12日、アラブ首長国連邦のドバイで開催中の航空ショーで、エアバスの世界最大の旅客機A380の購入契約を結んだ。同機の個人購入第1号。フランス公共ラジオが伝えた。
 この「空飛ぶ宮殿」のワリド王子への引き渡しは2010年の見通し。契約額は不明だが、A380の正規価格は約3億2000万ドル(約350億円)。
 ワリド王子の資産は約250億ドルとされ、現在はボーイング747を所有している。
 A380は2階建てで、エコノミークラスだけにすれば約850席を確保できる。シンガポール航空に納入された1号機が10月に商業運航を開始したばかり。(共同)

人のお金にとやかく言うことないが、金持ちだからこそ。

これがお手本ではなぁ、と。
850席分。


ジャンボ機にペルシャ絨毯を敷き詰め、ディスコを作り踊る石油王もいるらしいが。
金持ちの狂気、を感じる。


イラク派兵自衛官、自殺16人に】
政府は13日午前に閣議決定した答弁書で、テロ対策特別措置法とイラク復興支援特別措置法に基づいて派遣された自衛隊員計16人が在職中に自殺したことを明らかにした。

全人数は10900人。
16人自殺、ということは1000人に1.5人が自殺している。


日本の平均は10万人に24人(04年)、てことは1000人に0.24人。
自衛官は6.25倍高い。


異常な数値だ。
あまり話題になってないが、防衛省は「帰国後ノイローゼになったものもいる」とかランボーみたいなこといってないで、ちゃんと調査すべきだろう。


公表できない結果なのかも、と思うが。

【過払い返還、五度目の集団提訴へ】
利息制限法の上限金利(年15〜20%)を超える金利を払わされたのは違法だとして、23都府県の債務者約1660人が13日、大手消費者金融やクレジット会社など127社に総額約24億600万円の過払い分の返還を求める訴えを各地の裁判所に一斉提訴した。

サブプライム問題よろしく。
あれは証券化されてどんどん浸透して、本人にも分からなくなった、という話だが。


金融会社の「過払い債務」も先の見えない状態になっているようだ。
これまで「高金利で貸していたものすべて」が対象になりつつある。(十年分まで)


それで仮に全部過払い請求されたらいくらになるか、というのが問題なのだが、特に上場企業などでは結果いかんでは株価に大影響がある。


いまや過払いリスクの額、はクレジット会社のトップシークレットになっているらしい。


4000社ある業界が100社になるとも言われている。
サバイバルはこれからのようだ。