なんとあの千夜千冊を記した松岡正剛氏が、その舞台を現実に移すという。
この千夜千冊だけでも、身震いするほどの目次であるが、それが現実の書店に現れる、というのはどういうことになるのだろうか。
恐らく。
いや、かならず八重洲ブックセンターの比ではあるまい、とか。
丸善社長が語る。
丸善は明治2年に創業し今年創業140周年を迎えます。
明治2年から本にこだわってきた会社です。
「日本に知をいかに鐙(とも)していくか」、こういったミッションを持った会社でした。
太平洋戦争中は戦火の中、潜水艦に乗ってヨーロッパに洋書を買いに行っていた、そんな会社です。
まあこんな話だけでもワクワクするが。
子どもの頃に本屋に行ったときのことを思い出します。
その時に感じていたわくわくするような、どきどきするような、本はすばらしいなと思うような場所ができないだろうかとずっと考えてきて、松岡さんに出会い、丸善は140周年を機に日本のあるべき書店の姿を考えてみたい、力を貸して欲しいと松岡さんにお願いしました。
http://www.maruzen.co.jp/Blog/Blog/maruzen02/P/8515.aspx
本屋の各特集や、書棚が。
それ自身が何か自分の思考を誘導してくれるような感覚。
アマゾンにお世話になって久しく、また大型の書店に言っても満たされない感覚は、実はこんなものだったのかもしれない。
「次の書物をリードしてくれる存在」のような書店。
「過去に買ったものから"いかがですか?"」というウェブとは「そこ」が一線を画していると言えるだろう。