やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論
- 作者: 島岡要
- 出版社/メーカー: 羊土社
- 発売日: 2009/08/01
- メディア: 単行本
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なるほど。
インターネットラジオ、もその支持度が改めて見直されている。が。
こういう推薦書の音声サマリー番組もなかなかに興味深い。
「樽町野久栄乃(たるまちの くえの)」さんという、人のナレーションが重要な番組で、島岡要(かなめ、じゃない「もとむ」ですよ。くえのさん。)
ハーバード大学医学部留学・独立日記 第二部 三重大学医学部編 ... ヴォイニッチの書棚
科学書をサマリーとして紹介する、ということだが、今回で52冊。
ネットの表現の幅は広い。
いろんな「メディア」があるものだな、と改めて感心する。
本当のプロフェッショナルな研究者とは終身雇用とは縁のない世界に身を置き、研究費を自ら枷がなければ次の年の食が保証されず、自らのキャリア戦略を自ら立案して研究に取り組む科学者のことです。
との紹介だが、自分には何度聞いても「そんな境遇」にある「ビジネスマン」とか芸術界の「求道者」において、要求される「戦略の提言書」という風に聞こえてくる。
異質、ということ。
それにしても。
羊土社から出版された本著は「研究者」にどれだけ受けたのかは分からないが、「ビジネスマンへの影響」と言う意味でボーダレス、な存在になっている。
現に自分が惹かれたのも、「研究者の仕事術」という「異質な分野での戦略」に対する魅力からである。
それが、実は「研究者」とか「ビジネスマン」とか、あるいは「学生さん」とか「農林水産業に従事する人」にとっても共通することになっている。
離島で魚を獲る、漁師さんにとっても「強みを生かす」とか「その分野で一番になる」ということは重要な付加価値なのである。
学生さんにとっても、「そう言うメジャー」というのが当てはまる。
おばちゃん同士の世界でも、「生産性を上げる」ということは関心を集め、また実践される存在でもある。
「研究者という世界」での「サヴァイパルの要諦」は、その他の世界でいくらでも応用のきく原理原則、を提示したようだ。
筆者の紹介するポッドキャストを聞いて、あらためてそんなことを思った次第。
いい素材は、スルメのよう。
あと後になっても、実に味わい深いものだ、と思う。