藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

お嫁入り。


7年間丁寧に育てた娘がお嫁入り。
というのはヤマハの電子ピアノのこと。


アップライトを入れてからというもの、不思議なことに全く触らなくなってしまった。
そろそろ一年になろう、というので友人のH君にもらってもらうことにした。
H君は元エレクトーン奏者で、しばらく楽器からは遠ざかっているとのこと。
この度はハノンから再出発すると、中々の意気込みである。


自分はやはりシンセシストではないのか、せっかく装備された何百種類もの見事な音色の音源も使用頻度は著しく低かった。
だのにフル装備の高額品を購入していたあたりは、何とも自分があさましいと思う。


お嫁入りの日、ホントに久しぶりにストリングスとか、クワイァ(voice)とかを大音量で響かせてみたら、なかなかいい音色。
ほどなく運送屋さんが到着して、無事旅立ったところ。
たたみ一畳分ほどのスペースが急に空いて、そこがガランとしてしまった。
本当の娘が旅立つ時もこんな感じだろうか。



大事にしてもらいな、ね。