藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

2009年総括。

<政治>

NY円、92円台後半、三か月ぶり安値、30日
鳩山政権、100日を超え支持率5割を割り込む、22日朝日新聞調べ
農産物国際価格高騰、砂糖、オレンジ果汁、ココアなど二十余年ぶり高値
09年度国債発行53.5兆円で過去最高に。税収は36.9兆で9.2兆減
09年住宅着工数、42年ぶり100万戸割れ、前年比は27%減、国交省発表
09年、国内新規上場19社、31年ぶりの低水準
10年、世界経済成長率、2%台に。内閣府発表
11月度企業倒産、前年比11%減も、負債総額20%増、民間調べ
10-12月景況感、再びマイナスへ。円高響く、財務省調べ
11月度完全失業率、0.1ポイント悪化、5.2%に
11月度全国消費者物価、1.9%下落、9ヶ月連続


米GDP7-9期確定値、2.2%に下方修正
日米、航空自由化で合意 羽田発着枠、米が1日4便確保へ
ベトナム、南北高速鉄道に新幹線採用、総工費五兆円規模
米シティ、公的資金返済へ、不良資産の政府保証も打ち切りに
米フォード、ボルボ吉利汽車へ販売を発表


<社会>

十月度平均賃金、17ヶ月連続で減少、厚労省発表
街角景況指数、前月比7減の33.9で過去最悪の悪化
鳩山首相虚偽献金問題、秘書を在宅起訴へ、24日
クロマグロ、太平洋でも漁獲規制 資源維持へ国際機関が採択
クロマグロ国際取引禁止を国連機関も支持へ
年越し派遣村、500人規模で実施


地下鉄サリン事件、井上被告の死刑確定、10日


欧州、寒波で100人死亡を発表、22日


<経済>

キリンとサントリー、11年春統合で大筋合意へ
損保三社、三井住友HD、あいおい、ニッセイ同和、来春合併を決定、売上首位に
三菱東京UFJ銀、一兆円増資を年内に実施へ
パナソニック、三洋へTOB成立、50.2%取得、年内に子会社化へ
米ファンド、丸の内の大型複合ビルを1400億円で買収へ


穴吹工務店、更生手続きの開始決定 11日
米AOL、タイムワーナーから分離独立を正式発表
米AOL、独立後従業員の1/3、2500名削減を発表
不動産のライフコート破産申請、負債230億円

師走の凪。


今月は経済のニュースが少なかった。
平均賃金が下がり続け、
ボーナスは15.9%下がり、
失業率は5.2%に増え、
消費者物価は1.9%下がり
デフレ宣言が出された。


東証大納会は無難に越年しよう、という市場の雰囲気がそのまま伝わってくるような終わり方。

のたうった、年。

今年一年分のニュースを振り返り。
[定点観測] - 藤野の散文-初春、大寒、啓蟄

各月のニュースを眺めていると、9月に歴史的な政権交代があったが、経済とか社会のようすは驚くほど変化していない。
目立つのは先進国政府の財政出動と、市場の乱高下、企業は「超大手同士の合従連衡」などである。


日本は政権が代わって早くもいろいろと批判されているが、鳩山政権の掲げる「GDP650失業兆円、失業率3%台、そして476万人の雇用創出」。
分野は環境、医療・介護・健康、観光の3分野。


これがよく経営者の「V字回復説」ならぬ、「今年はだめだろうが、来年は」という話に終始しないことを願うばかり。
今年実現しているリアルなところではEUとかアジアでの新幹線受注、くらいしか見えてこないが、どうも最近は年が明けたら「今年後半には」、そして年半ばになると「来年以降は」とか「数年後には」という不確定な予測記事が目立つように思う。

ニッポン株式会社のIT化


GDPと雇用とで事業の拡張を宣言する政府の首相は、会社の社長であり、閣僚たちは取締役である。
彼らが「どうせ2020年まではこのポストにいない」という感覚でいたら、会社は潰れる。
日本政府の経営計画、という目線でムダを止めたり、税金を工夫したりしなければならない。


自分は、これら「新規事業」への期待もよりも、いよいよ法案化されそうな「国民総背番号」が色んな意味で切り札になると思っている。
これまで伏魔殿と揶揄されてきた官公庁の縦割り行政と、日本中で使用されている「顧客コード」と称される膨大な数字のリソース(コンピュータ)。
国民一つが「一番号」を使える社会になれば、恐ろしく効率化が進む。
その意味ではこれまでの日本は「パラパラとPCが導入」されているものの、国の中で統一して運用できるデータベースがなかったといっていい。
金融機関ですら独自のコード体系で走らねばならないほど、この問題は根深かった。


国民データベースのIT化で、本当のIT社会が実現する足がかりになるような(来年は法制化までだろうから)来年を期待する。