て別に「愛し」でも何でもないのだけど。
だが。
「これまでまるで空気のように普通にそこにあったもの」が急になくなると、その有り難みに気付く。
というのは男の(特に自分のような)専売特許である。
女性と会う度、そんな喪失感を感じているような気がするのは気のせいだろうか。(嘆)
で二週間前に自宅のpcが真っ黒に。
"operating system not found"のメッセージが空しく踊る。
ううむ。
しかしこんな時のため、大体の大事なデータは複数個所で共有しているのだ。
ほっ。
を?
うぉ?
唯一、共有していないものは「音楽データ」。
特にi-Tuneストアで購入したり、所有のCDを読み込んだり。
その数、優に3000曲。
あのバックアップがないではないの。
がーん。
とほほ。
メーカーに問い合わせ。
「すぐ送ってください。大体10日で返せます。」とのこと。
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そして数日後「5万5千円で、ハードディスク全部交換です。これまでのデータはなくなります」とのこと。
「せめてハードディスクだけは戻して」。
復旧で赤字。
結局「ディスク復旧」を目指して、いろいろな業者さんに問い合わせる。
「多分物理損傷ですね。15万円かかります。あ、17万円かも」
「17万円。」
確かこのパソコンは20万円ほどである。
17+5.5万円でめでたく22.5万円。
わずか二年で「pc赤字」に陥ってしまった。
なんとも情けない。
i-Tuneのデータさえなければ、「ハードディスクよ、露と消えよ」で済んだのに。
早々にアップルのデータも「あちら側」に預ける方式になりますように。
今や手元のHDに何かを置いておく、というのはずい分とリスクを負うことになるのだ、と失ってみて初めて気づいた次第。
それにしても何千曲か溜めたi-Podだけが空しく残る。
しばらくは「音楽的脱力」が続くのだろう。
ふにゃふにゃである。