藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

仕事とは何か。

仕事ってリアルな目的を持ったものです。自分を食べさせ、家族を養い、貧しさからくる苦しみや怒りに縛られないで自由に生きていくためのもの。
でも、その中にきちんと「できるようになっていく」楽しさや喜びが詰まっている。働くこと、働き続けることが、まるで自家発電みたいに明るく人生を照らすし、頑張るためのエンジンになる。だから、自分で稼げる仕事をまず始めることが大事なんです。


「自分探し」という、人を惑わせる言葉がありますね。そして「やりがい」を見つけようと諭す。それって冗談じゃないと私は思います。みんなのために、地域のために、社会のためにというあやふやなモチベーションが、人間を本気で仕事に向かわせられると思いますか。大人やマスコミは、若い人をきれいな言葉でだましちゃいけないですよ。


どうやったら理想の仕事に就けるかではなく、どうやったらそれでお金になるかを考えれば道は見えてくるハズです。(談)

きびしい。
本音である。
「仕事には「食べていくため」という超リアルな目的がありながら、その中に「出来るようになっていく楽しさや喜びが詰まっている」というのは、今の小学校・中学校の先生にぜひ使ってもらえたい表現ではないか。
「仕事」というものをこれほど端的に表現し、しかしそれが「日々取り組むに値するものなのだ」という創造性を持つものなのだ、ということを表現した言葉を、自分は他に知らない。

そして、その仕事が「自家発電みたいに明るく人生を照らす」。

自分にも多く寄せられる、若者からの疑問「なぜ働かなくちゃいけないの?」という問いの答えはこれで十分ではないだろうか。


西原の、借り物ではない「仕事観」がストレートに出ていると思う。
何かを課せられ、やらされ仕事に終始している、という現代に有りがちな意識構造は「どこか甘えの余地のある仕事ぶり」なのではないだろうか。


真の仕事は、西原のいう「リアルの稼ぎ」の中にもさらに「達成感」を見出し、それが日々の原動力になるようなものでありたいと思う。
明るい仕事、ということだろうか。