九州の片田舎に住む友人は、東京の喧騒を見て「とても住んでいられぬ」と嘆いている。
でもそんな彼も、大都市圏の「来日アーティストの多さ」には舌を巻く。
彼はオーストリアとかウィーンとかに住んでいたが、それでも「東京ほど世界中からアーティストが集中して来演する都市はないだろう」とのことである。うふふ。
今年もずい分いろんなコンサートに行かせてもらった。
・シューベルト
・小林愛美
・外村さん
・中村絋子
・千住真理子
・スタニスラフ・ブーニン
・ユンディ・リ
・クリスチャン・ツィメルマン
・ジャンマルク・ルイサダ
と、ずい分有名どころを聴きに行った。
そこで最近ようやく分かってきたこと。
いくら名人の体操の様子を見ても、それだけでは自分は上手くなれないこと。
ようやく、「名人たちの出す音」に自分が届かぬ理由が、彼らの膨大な基礎練習や、曲や作者の研究とか、楽器の工夫とか、時代背景とか、そんないろんな要素の「総合体」としての存在だから、ということが分かってきた。
とても一部だけを真似られるものではないが、だからこそ少しでも近付きたいと思うのである。
来年からは、ライブに行く回数を減らして、もう少し"基本的な施策"から取り組んでいきたいと思っている。
そんなことが分かるまでに、もうここ十年近くを費やしているのだけれど。
基礎練習はまだまだ続く。(ふぅ)