藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

成績を決めるのはだれ?

財務諸表は会社の通信簿である、などと一般に言われる。
別にそれだけでもなかろう、とも思うのだが、それはともかく。
では個人の成績はどこに出てくるのだろうか。

と、いったことを年齢のせいか最近よく考える。
"四十を過ぎた顔は、自分の責任である"と言ったのはリンカーンだったか…
じゃあ人生の通信簿はカオで。というのもともかく。

自分個人のバランスシートを考えてみるのも、一つの振り返りであると思う。
そんな思いになったきっかけは、知り合いのライフプランナーから聞いた一言。
「よく、財産だからと住宅を買う人がいるが、巨額の負債(ローン)も抱えている、つまりバランスシートの右側については意識していない人が多い」というのである。
確かに何十年もの「長期借入金(住宅ローン)」など、増やすのはいまの時代の流行りではない。

そして、経営風に言えば、昨今流行りの「現金や有価証券がある、といっても十分ではない。それでは資産の活用が出来ていない(PERが低い)」というようなこともあるだろう。
資本金という概念がないので、なかなか"個人の"株価算定"は難しいが、自分のバランスシートの左側と右側について見てみるのも一考である。

資産はいろいろ

さらに、会社であればバランスシートに計上される科目は決まっているが、個人は自由である。(というか価値観が違うのでこっちの方が面白いかも)
まず自分にとって「資産だ」と思えるものは有形無形を問わない。
「こんな夢を持っている」というのは、会社ではほぼ評価ゼロ?だが、個人の場合は、実は「夢の数や大きさ」こそが資産かもしれないと思う。
夢にはいろいろあって「短期的な夢」は流動資産に、「長期的な夢」は固定資産に?などと考えてみるのも面白い。(固定資産、多っ!)
仲の良い友人や家族、彼氏彼女が最大の資産である、という人もあろう。
一生続く習い事や趣味が大きな資産の人もいるだろう。
個人のバランスシートはとても楽しい。

が一方。
負債もあるし。(どよーん)
こちらも同じ、有形無形を問わず。
何も借金だけが負債ではない。
健康の負債、などは年と共に確実に増加傾向にあるし、先の住宅ローンもかなり重たい長期の負債である。
もっとある。
自分の将来には、まだ得体のしれない「潜在的な負債」がいるように感じる。
さらに自分の関係する周囲の人たちも、何かのきっかけで"負債化"するかもしれない。

積極的には左側の「資産」が貯まっているか?とか、うまく活用できているか?というチェックになる。
警戒的には、右側の負債が新たに増えていないか?、とか特に「固定的なもの」が増えていないか?
などと気にしてみることにする。

例えば、高価なIT機器を買おうとして「これは資産か?負債か?」などと考えれば、案外冷静になれるのではないだろうか。
もう少し自分の資産と負債について、考えてみたいと思う。
案外、固定観念が変わるかもしれない。