藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

まだ見ぬヨット。


昨日話題にしていたジョブズのヨットが財団の管理で無事にリリースされるらしいというニュース。
天才は逝ってからも話題の的である。

ジョブズのビーナス号は、カリスマデザイナーのフィリップスタルクとの共同設計のようなものだったらしい。
天才デザイナー同士の共演はどのようなものだったのか、それがヨットという作品に向かった時にはどのような形になるのか、ぜひ公開してもらいたいものである。

デザインというのは、恐らく現代の最も進化したアイテムで、それの良し悪しとか、またそうしたものに「コストをいかに払うか」ということを、多くのビジネスマンは軽んじてきたような気がする。
そうして、ジョブズが出てきた。

この世の中でもっとも重要なのは「デザインと合理性である」と実力で知らしめたような存在ではないだろうか。
このヨットの話ひとつとっても、あと50年生きてくれていたら、どんなデザインを世に残したのか、ととても名残惜しい。
それでも天才が残した数十個の作品は、自分たちのこれからの製品に大いに影響を与えるのかもしれない。
製品とか、さらにはサービスについての"デザイン"というものについて、今一度考えてみたいと思う。

故S・ジョブズ氏の豪華ヨット、差し押さえを解かれる
Steve Jobs氏が発注していた、女神の名を冠した豪華ヨット「Venus」号は、オランダのアムステルダム港で差し押さえの憂き目に遭っていたものの、クリスマスを前にして問題は解決したようだ。これはアメリカの象徴であるJobs氏の遺産管理を任された財団と、有名なフランス人デザイナーPhilippe Starck氏との間で起こっている、ぜいたくなヨットとその巨額デザイン料をめぐる紛争であることを除けば、クリスマスにふさわしい気持ちの良いニュースと言える。
 何らかの分野を代表する大物たちが、Venus号のような巨額プロジェクトで協力し合う場合、必ずしも明確な契約を交わすわけではないようだ。

提供:One More Thing/YouTube Screenshot by Chris Matyszczyk/CNET
 Starck氏の弁護士がAFPに語ったところによると、Starck氏とJobs氏は、6週間ごとに会って、共同でヨットのデザインを磨き上げている間は「とても緊密な間柄であった」ため、同ヨットのデザイン作業に関する正式な契約は締結していなかったという。
 Starck氏がデザイン料として900万ユーロを受け取る権利があると考えた一方、Jobs氏の遺産財団の弁護士は、ヨットの総建造費である1億ユーロの一定割合である600万ユーロがデザイン料だと主張していた。両者の主張がぶつかりあった結果、Starck氏の申し立てにより、Venus号は先週、アムステルダム港で差し押さえられた。
 Jobs氏の遺産財団の弁護士はAFPに対して、Venus号の差し押さえを解くために、同財団がクリスマスの直前に保証金(金額は非公開)を銀行口座に入金したと述べている。
 すべての支払いが済めば、このヨットは別の船を使って米国まで運ばれ、「iMac」が備え付けられた操舵室でJobs氏の家族が舵を握れるようになるはずだ。