藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自分の価値観

時価発行総額が世界一となった企業のオーナーの発注するヨット。
なんと建造費は111億円という。

不思議なのはその感覚である。
「ビーナス」と呼ばれるそのヨットのデザイナーはなんとフィリップ・スタルク
i-Podの「ボタンを舐めてみろ」と言い、製品のデザインについては異常な執着を見せたというジョブズが、そのデザインを任せたというスタルクもまた大したデザイナーなのだろう。
一方ジョブズがいつも愛用していた黒のタートルネックのセーターは三宅一成デザインで、同じものを100枚以上ももっていたという。
あの新製品のプレゼンでもお馴染みだった。

すい臓がんを患い、ついにヨットの完成は見なかった氏だが、100億円を超える自家用船の上で、次の製品や次世代のコンピューターについて思いを馳せるつもりだったのだろうか。
「人生の充実のさせ方」は年と共にある種の技術であると思うが、ジョブズもまた自分なりの"これから"を描いていたのかもしれない。
自分たちも単に「老後」というと心配なことだけを考えるのではなく、「楽しむ老後」ということも考えてみてはどうだろうか。

どう楽しむかはこれからの過ごし方と価値観(考え方)次第でずい分と選択肢があるものである。

ジョブズ氏の豪華ヨット、支払い未了で押収

【パリ=三井美奈】米アップル社創業者の故スティーブ・ジョブズ氏が晩年に発注した豪華ヨット「ビーナス号」がデザイン料の不払いにより、オランダのアムステルダム港で押収されたことが分かった。
ロイター通信が21日、報じた。
 不払いを訴えたのは、フランス人デザイナー、フィリップ・スタルク氏。同氏の弁護士によると、デザイン料900万ユーロ(約10億円)のうち600万ユーロ(約6億6600万円)しか支払われておらず、支払い完了までヨットは同港で差し押さえられるという。
 「ビーナス号」は建造費1億ユーロ(約111億円)をかけた全長約80メートルのハイテクヨット。ジョブズ氏が昨年10月に亡くなった後も遺志を継いで建造が続行され、今年10月に完成披露された。
(2012年12月24日00時04分 読売新聞)