藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

力の使い方。

APECが開催されるここぞとばかりに大規模工場の操業を停止し、車の走行を制限したら本当に青空が戻った。
そして四日目には元のスモッグ空に戻ったという。
これ自身はただの虚勢だったかもしれないけれど、一国の大都市が「そういう行政」をやれば環境を変えていけるという実証でもあった。
(日本は2%の増税の是非だけで凍りついているけれど)エネルギー消費を制限したそのマイナスの経済効果はいかほどか、と日本ならたちまち損失補償の問題になりそうだが、共産党一党支配の威力は凄まじい。

現代の先進国ではどこも「巨大化した行政組織とか既得権益者集団の政治活動」のおかげで財政赤字一つとっても硬直して身動きが取れない。
もう既成の事実に手を付けようなどとしたら、たちどころに訴訟や非難の嵐である。

民主主義とはそういうことなのだが、こと利害関係を調整するのに無理が効かない。
国民の総意で原発の危険性については合意があっても、各論になると立場も主張もバラバラである。

「まとまるものもまとまらない」とはよく言うけれど、歴史学者が言うように「国家破綻」が来なければ既存体制の一新など出来ないというのは、法治社会における高度なシステムの背景にある"巨大な欠陥"である。

リーダーシップがぐいぐい機能し、しかも独裁に陥らずに運転できる政治の仕組み、こそが次世代の発明になるのではないだろうか。

そういうことも、過去の大戦や歴史上の独裁国家や冷戦とか一通りの民主主義を通り過ぎてきたからこそ分かることでもあるだろう。
イスラム圏の問題を見ても既存の解決方法はどうも限界が来ているらしいことは感じ取れる。
いよいよ新しい時代に向かっているのではないだろうか。

「APECブルー」 はや煙のかなた
2014/11/15 21:21日本経済新聞 電子版
【北京=島田学】アジア太平洋経済協力会議(APEC)の閉幕から4日目を迎えた15日、北京は再び大気汚染に覆われた。微小粒子状物質「PM2.5」の濃度は同日未明から1立方メートル当たり100マイクログラムを超え、日中も150マイクログラム前後で推移。空は終日煙ったように白くよどんだ。

 APEC期間中は周辺の工場の操業を停止させ、車両のナンバー規制も強化するなどし、なんとか維持した青空。「APECブルー」と呼ばれて話題になったが、やはり一時的なもので終わった。