藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

こんな会社、よりどんな会社。

大手企業のどこが待遇がいいのか、という例年の特集を見るたびにある感情が走る。
「俺は結局一生縁がなかったな」という感じ。
メガバンク
大メーカー。
メガ商社。
メガ通信。
メガ運輸。

大学卒業の際には御多分に洩れずそういう「一流」に憧れた。
30年も前のこと。
ちょっと進んだ感性の友人たちは「これからはコンサルだ」と嗅覚を伸ばしていた。
大前研一さんや、外資系大手コンサルがメジャーになり、「メーカーでも流通でもない花形」として意識の高い一部の若者はそちらに向いていた。

「儲けている集団に乗っかろう。」という魂胆があったと思う。
多くの人には。

結果これらのメガ企業は「名も実もあり」、立派な会社である。
だが、その体躯を見て「盲目的にその船に乗る」というのは致命的な「判断センスの盲目化」をもたらしていると思う。

業績や規模や商品が立派だから。
本当は名もなき会社であれば払うはずの注意も「盲信」してしまう。
だって天下に轟く大企業だもの。

これが大企業の最大の誤謬なのではないだろうか。
今立派な企業がマンモス化に苦しみ、自重で崩れ出しているのは「自分たちを"総体"でしか把握できていない」ことにあると思う。

外の人も中の人も「企業ブランド」を鵜呑みにしてしまう。
実は内部に修正が必要だったり、病んだりしていても「ブランド力」は強いから、かなりしばらくの間はそのままの巨体で突っ走ることができてしまう。

給料は多いほうがいい、というのは人情だが「条件がこれこれで良い会社かどうか」という観点は、その会社の表面の「お化粧」でしかないと思う。

「こんな待遇の会社」というのではなく「どんな趣旨で事業をしている会社か」ということを見ておかねば「大きな見誤り」をすると思う。

若者は刹那的だ。
だから「そういう条件をぶら下げる企業の側」も問題だと思う。
(つづく)

「儲けているのに給料もたくさん出す企業」116社一覧
東洋経済オンライン

 今年の就職活動はかなり早いペースで進んでいる。3月末にエントリーシートの締め切りを設定している企業も多い。しかし、まだ志望企業を絞るどころか、どんな企業があるのか、読み切れていない人も多いかもしれない。

「儲けているのに給料もたくさん出す企業」11位以下はこちら

四季報データから"いいとこ取り”企業を探す

誰もが知っている有名企業だけではなく、できれば年収が高く、ある程度の成長性があり、高い利益を出す”いいとこ取り”な企業はないかと、業界研究や各種データをくまなく見ている人もいるだろう。

年収が高い企業は魅力的だが、利益率や売上高が伸び悩んでいれば将来、収益を確保するため、人件費などの削減を行う可能性が出てくる。逆に高い利益率があっても給与水準が低ければ、人にカネをかけていない会社ではないかと想像してしまう。

そこで、高年収、高利益かつ高成長という企業を、ある基準を設けて抽出したのが、今回の「高年収&高利益&高成長企業」ランキングだ。

平均年収は750万円以上!

選定基準として、年収、利益、成長率について、設定した基準をクリアしている企業を、『会社四季報』(春号が発売中)のデータから探し出した。具体的には上場企業の中で、直近本決算の経常利益率(売上高に対する経常利益の割合)が10%以上、5期前から売上高が10%以上上昇し、そして本決算時点の平均年収が750万円以上の企業とした。わかりやすくいうと、「2ケタ(10%以上)の利益を出し、売り上げを5年前から1割以上伸ばし、高年収の会社」だ。

その結果、対象となる企業は、116社となった。便宜的に売上高の多い順にランキング形式にしているが、対象企業すべてが条件を満たした、いいとこ取り企業と思っていただきたい。

■世界トップ級のBtoB企業がランクイン

1位はトヨタ自動車。売上高が28兆円に達すると同時に経常利益(税前利益)も約3兆円という規模。そして平均年収も851万円と、日本を代表する企業は、高収益&好待遇という点でも模範となっている。

2位は日本電信電話(NTT)。平均年収は純粋持株会社の数字となっているため、高めに出やすくなっているが、利益率も高く、成長性についても、6期連続で売上高を増加させている。

上位には銀行や証券、不動産、鉄道・空輸などの有名企業が並んでいるが、塩化ビニル樹脂や半導体シリコンウエハで世界首位の信越化学工業(14位)を筆頭に、村田製作所(15位)、日東電工(18位)、ファナック(22位)、日本ガイシ(28位)といった、世界でもトップクラスのBtoB企業が名を連ねている。なお、FAセンサーなどを手掛け、平均年収が1700万円超、経常利益率も50%以上を記録するキーエンスは、直近決算が3カ月の変則決算のため、対象からは外れている。

上位はどうしても超大手企業になってしまうが、売上高が1000億円未満の企業にも、世界トップクラスの企業が多くランクインしている。たとえば東京応化工業(69位)は半導体製造工程で使われるフォトレジストで世界トップクラスの企業。東京精密(76位)も半導体のウエハ検査装置で世界トップシェアを誇る。

次の3ページには大企業、4〜5ページには小粒でもきらりと光る企業が数多く含まれている。ぜひ志望企業選びの参考にしてもらいたい。