*[ウェブ進化論]大人のおもちゃ箱。
神田の専門店とか大規模書店が好きだという人は一定数いる。
今のようにネット全盛でも、丸善や八重洲ブックセンターの入り口をくぐるとちょっと気分が高揚するのだ。
中に入ると、おなじみの「平積み」の売れ筋がメインに展開され、あるところには新書特集の棚や雑誌が集められた棚がある。
ある一角は小説シリーズだ。
なぜか隅のコーナーには何万円もする傘とか鞄のコーナーが鎮座しているて、これも眺めてへぇーとか言ったりする。
二階以上は専門書が並び、これはこれで買わないけれど面白い。
資格試験の実務書とか会計書のコーナーなどは、今世の中でリアルに流行っていることが分かったりして面白いし、医学とか法律とかのもっと専門的なテーマのコーナーに行くと、そこにはあまり「流行りもの」はなくて、なんとなくオーセンティックな感じがしてちょっと背筋が伸びたりする。
週刊誌のコーナーはどんどん小さくなってきているけれど、絶滅しそうな趣味の月刊誌とかも感心するし、グルメ本の過去のムックの特集などは、今日これから飲みに行く店が見つかるかもしれない。
書店という存在が楽しいのは、
中に入れば確実に「自分の知らないことが必ず二つや三つは書いてある書籍が、もうお店中にぎっしりと詰まっている」からに他ならない。
子供がおもちゃ箱を覗くようなものだ。
amazonは「この辺りのこと」を攻略することを考えるべきではないだろうか。