藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自己演出

*[ウェブ進化論]どんな自分になりたいか。

芝居を見ていると、演出家や脚本の質によってこれほど面白くなったりなくなったりするものか、ということに驚く。

優れた監督の起承転結というのは実に息を呑む迫力があるものだ。

それはともかく。

 

映画監督のような作品を作る能力はないけれど、けれど誰しもが「自分」の監督であり、演出家であり、そして何と主演であることには違いがない。

退屈に、無駄にパチンコなどをして過ごしていても。

それも何かの演出? なのかもしれない。

周囲に悪態をついて、不平不満ばかりの気分で過ごしているのも、何か次の展開への導入? なのかもしれない。

違うことも多いでしょうけど。

それもともかく。

 

例えば自分が憧れる高倉健とか、長澤まさみとか。

そんな人なら毎日どんな風に周囲に振る舞うだろうか。

会社の同僚や後輩には何と声をかけるだろうか。

家族や友人にはどんな接し方をするだろうか。

 

そんなことを日常で少し気にしてみるといいと思う。

言わば「自分の演出家」のようなものだ。

頼まれごとをされた時に「健さんなら何と答えるだろうか」などと考えてみる。

腹が立った時にはフーテンの寅さんならどんな表情をするだろうか。

 

いちいちそんな風に好きな人の反応を考えてみると、いつの間にか「なりたい自分」に近づいている…ということもありそうだ。

 

私もあなたも演出家なのです。