藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

何回までなら許される?


デジタル番組のコンテンツを「9回」までは認める方向で一致した、と。

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20352752,00.htm?ref=rss


指針を出したは、情報通信審議会。(総務省諮問機関)


いつも思うのだが、大事なのは「回数」でなく、「中身」だろう。


著作権の絡まりを解(ほぐ)す


およそ全ての創作物に「自然発生」する著作権


再利用、二次利用には

  • 複製権
  • 上映、演奏権
  • 公衆送信権
  • 映画などは頒布権
  • 譲渡権、貸与権に変形、翻案権
  • 二次著作の利用権


などがあり、


また別途

  • 著作人格権

(公表権、氏名表示権、同一性保持権)


など、かなり複雑。


しかも、故意に侵害したら刑事罰が待っている。


そのせいで、テレビのコンテンツなどはほとんど流通しない体たらく。


膨大なコンテンツが「死蔵」に。


NHKなどが中心になって、製作者や出演者、放送局、映画館などの「絡み合った権利関係」を解きほぐし、「視聴者の視点」でサービスに乗り出さねば。


まったくユーザ不在の権理論に終始していて、辟易する。(嘆)


しかも何十年も。


規制は裏目に出ることも

  • 雇用の安定のために「正規雇用を増やせ」というしばりを掛けると、と「社員希望の人」を採用しなくなる。
  • 少子化対策に、女性に育児休暇や時短勤務を認めろ、と強制すると「子供を産みそうな」女性の採用を控える。

近頃、とかく取りざたされる「勘ちがい規制」。


「9回コピー」の効果のほどはわからぬが、

  • コンテンツの利用ルール確率、と
  • デジタル機器間での互換性の確保

(メーカーが違うと「移動」すらほとんどできぬのだ)


が火急のテーマだろう。


なにしろ、その先には巨大なマーケットが眠っているのだ。


ここでもオープン化、低価格化がキーワード。


プロダクションや映画の配給会社などたとえ「小さな単位」でも、業界に先駆けたシステムを持ったところが勝ち組になるだろう。