藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

価値観の変わり目


finalvent翁の記事に強烈な指摘が。
題して「マニフェストを超えて」。

がんばれ民主党、マニフェストを越えて - finalventの日記


鳩山首相は一族献金疑惑、小沢さんも特捜に睨まれて大変のようだが。

民主党の公約が、いたるところでグスグスになっている、という記事。

「全額国費負担とは公約にない」とか。
「(普天間基地は)県外移設、とは書いていない」とか。


小沢さんは
「人間だから、結果に出せないこともあるかもしれない。しかし、その目標に向かって全力でがんばる姿が尊い」とまで。


有言実行、は政治に限らず難しい。
言うのは「口」の所作だけど、それをリアル社会で実践してゆくのは生身の体だから。


初の政権与党として、そんな現実の難しさを民主党は感じているようだ。(でもメンツはほとんど旧自民ですけど)

縮む経済の中の公約


いろんな予算関係が苦境に立っているのはまったく想像に難くない。
すべては「縮む経済」によって苦しめられているだろうから。
だが、この「縮む経済」、はこれからのメインストリームである。


公共事業も、補助金生活保護も。
すべて「縮む」前提では議論がされていない。
政府の予算でばら撒き工事を実施して、それで景気が持ち上がる、というのは「右肩上がり」の前提だった。


人口が減り、生産量が減少し、高齢化し、しかもCO2は減らす。
これからの未来は、そんな「足るを知る」時代になる。


そんな時代では国のカネの使い方も、これまでとは違うだろうし、自分たちもこれまでの「富の概念」を変えてゆかねばならないかもしれない。
政権交代が偶然ではなかろう。


時代の価値観が、今の「団塊の世代」から大きく移ろうとしているのだと思う。
食べられないこと、のツケを国に求めても、もう国にその「担保力」はない時代が来るだろう。

新しい「国の役割」とか「税金の配分」とか「役所の規模と機能」とか、それが来年以降、新しく議論されて決まってゆくのではないか。

次世代で生きるビジネススキル、なんてのも今の「サービス業至上主義」のようなものからはずい分と変わる可能性がある。
それにしても高度成長期の後、踊り場をへて、いまこそ自分たちは「次の価値観」へと移行し始めている。


そんな歴史の変局点にいられることを、ぜひ楽しみたいものだと思う。
舟に乗っている時には、そんなに楽しい旅立った、とはなかなか分からないものらしいから。





■がんばれ民主党マニフェストを越えて
 岡田さん⇒県内移設、公約違反でない 普天間で岡田外相 - MSN産経ニュース

 岡田克也外相は18日午後の衆院外務委員会で、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設先を県内とした場合でも民主党衆院選マニフェスト政権公約)に違反しないとの考えを示した。「マニフェストには県外移設とは書いておらず、反するとは必ずしも言えない」と強調した。
 藤井さん⇒asahi.com朝日新聞社):子ども手当財務相「全額国費負担とは公約にない」 - 政治

民主党の「目玉政策」である子ども手当の財源について、藤井裕久財務相は25日の衆院財務金融委員会で「誤解があるが、マニフェスト政権公約)には国が全額払うとはいっさい書いてない」と述べた。現行の児童手当にならい、地方自治体や企業にも負担を求めることに前向きな姿勢を示したものだ。
 野田さん⇒農家や自治体も負担を 財務省、所得補償で - 47NEWS(よんななニュース)

 財務省は26日、2010年度予算編成で、鳩山政権がマニフェスト政権公約)に掲げた農家の戸別所得補償制度の査定方針を公表した。農家にも積立金方式による自己負担を求めると同時に、地方自治体も財源の分担を検討するべきだと主張。コメ農家約180万戸を対象に、10年度から先行実施する農林水産省の方針についても見直しを要請する考えを示した。

 野田佳彦財務副大臣は記者会見で「公約には負担の詳細を書いておらず、解釈はいろいろある」と述べ、政権公約とは矛盾していないと強調した。
 小沢さん⇒asahi.com朝日新聞社):マニフェスト巡り小沢氏「人間だから結果出せぬことも」 - 政治

民主党小沢一郎幹事長は29日、大津市で講演し、衆院選で掲げたマニフェストについて、「国民に約束したことを完全にできることが最も望ましいが、人間だから、結果に出せないこともあるかもしれない。しかし、その目標に向かって全力でがんばる姿が尊い」と述べ、一部実現できない政策が生じてもやむを得ないとの考えを示した。
 古川さん⇒「2次補正で円高対策」首相、財務相ら緊急協議 - MSN産経ニュース

 一方、古川元久内閣府副大臣(国家戦略室長)は29日のフジテレビの新報道2001で「(円高は)衆院選時には想定していなかった」と述べ、子ども手当などマニフェスト政権公約)予算の全額確保が難しいとの認識を示した。民主党小沢一郎幹事長も大津市で講演し「全部結果に出せないこともある」と述べており、マニフェスト予算は変更を迫られそうだ。
 仙谷さん⇒時事ドットコム国債44兆円「自信ない」=仕分け了承へ、30日に刷新会議−仙谷担当相

 仙谷由人行政刷新担当相は29日、テレビ朝日の番組に出演し、2010年度の国債発行額を44兆円以下に抑える政府方針について、「あまり自信がない」と述べ、実現は厳しいとの認識を示した。
 鳩山さん⇒鳩山首相マニフェストの政策も聖域なき見直しの対象

 首相は「マニフェストであっても、1つ1つの政策に関しては聖域なき対象に入るといえば、入るものもあるかもしれない。聖域なき見直しを行うということはあり得る話かなと思っている」と言明。