今年は国債史上最高の発行額になるという。
その額なんと170兆円!うち43兆が新規発行というけれど、それにしてもけた外れの借金である。
予算は92兆。
財政が火の車なのに、まだ高速道路の値引き論など。
普通の経営感覚でいえば、もう一円でも出血は止め、収入を伸ばすのが常道だと思う。
高速道路の無料化で、経済効果が上がる部分もあるが、今のように「割引財源」をもとに、元々借金まみれなのに財布の中を区分けして、なけなしのキャッシュを食いつぶす、というセンスが分からない。
子供手当云々、も然りで、もう少し全体の構造的なフレームをきちんと考えないと、本当に「ハイパーインフレで借金棒引き、すんません」ということになるのではないか。
EUでは、ギリシアの危機に際して「どう救済するか」だけでなく、「日本のような財務状態にならないために」という枕詞がついているという。
どうもぞっとしない。
普通車上限、休日千円・平日2千円 高速料金方針を発表
国土交通省は24日、来年4月からの高速道路料金制度の基本方針を発表した。麻生政権が始めた「普通車休日上限1千円」を続け、平日にも「普通車2千円」などの上限制を導入する。トラック業界を念頭に置いた割引も続ける。割引財源に限りがあるため2〜3年程度の実施となる見込みだ。軽自動車とエコカーの利用者は、曜日に関係なく「上限1千円」になる。普通車を含め、通勤割引も続ける。貨物車向けには上限制を入れず、大口・多頻度利用者向け割引や時間帯割引を続ける。
現在は定額制(普通車700円など)の首都・阪神高速道路には、上限のある距離別料金制(普通車500〜900円)を導入する方向。他の高速道路との乗り継ぎ割引の導入も検討する。
本州四国連絡高速道路(本四)は、全国の高速と同様、普通車は「休日上限1千円」「平日上限2千円」で検討を続けているが、最終的には地元自治体と調整して決める。