藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

政治

インドから学ぶ。

政治について、長年見てきてはいるもののどうにもすっきりしない。 「二大政党制」が最高の仕組みだ、と聞いても理屈はわかるけれど、現実はどうにもお粗末だ。 モディ氏続投の可能性ももちろん排除できない。 巧みな戦術で精力的に選挙運動を繰り広げるモデ…

政治家の本分。

国会の話を聞いていると、たまにその辻褄の合わなさに驚くことがある。 税金とか、補助金とかの話になるとそれは顕著だ。産業である「自動車」と政治である「議員」が話をするとこうなる。 今米中では貿易の話で摩擦が起きているが、どこも同じ構造だ。「業…

経済の翻弄から逃れて

サウジのジャーナリスト殺害について、日経の記事。 こういう国際政治のからむ事件について、一体真実はどうだったのかを解き明かす知識はないけれど。100年前に比べればずい分ましになったとはいえ、未だに戦争している人はいる。 内戦とか鎮圧とかで、毎日…

政治が持たねばならないもの。

自分は庶民根性が強く、どうも政治家には親近感が湧かないけれど、「たまにはやるじゃない」と思った記事。 空き家対策についてのコラムだが、これには感心した。 ここで大事なのは、持ち主が不明の土地の「利用の円滑化」から制度にした点だ。 特命委の井林…

油と政治。

さらっと報道されているけれど、米911テロ犯をサウジが支援していた、という話が表に出ようとしている。 なぜテロ犯を支援したのか。 果てはテロそのものを企図していたのか。大統領が拒否したものを再び覆す、ちょっとどエラいニュースである。 wikiリーク…

進路はどこに。

マスコミの最大の役割は「権力の監視」ということらしいが、それにしても政権や政党の批判だけでは心許ない。 多分「運営サイド」には得も言われぬ苦労もあると思うから、やっぱり「代案のない批判」は耳障りである。 けれど、けれど。 今の日本で「育休推進…

最大の企業について

民主党顧問の藤井裕久氏のコラムより。 先の選挙でも憲法改正と増税の問題について発言されていたが、歴史的な語りには説得力を感じる。 結局就業人口もGDPも減り始め、さあどうする、というのが今なのだが誰の目にも財源が足りないのは明らかである。 だか…

見えぬ全体像。

与党支配の構図変わらずで、やれ投票率が低い、選択肢がない、と色んな人が色んな事を言う。 中でも有権者の声というのを聞いていて気になった。 「景気回復を」 「賃金上昇」 「物価が上がり過ぎ」 「雇用対策を」 政治家への声だから分からなくはないが、…

自分はどう考える?

衆院選は与党の圧勝だったが、地方の空き家活用の政策記事より。 政府の地方活性化策と。 「地方創生」という言葉に違和感を感じるのは自分だけだろうか。どうしても政治の論点はバラバラに検討されることが多く、地方振興とか、震災復興とか、小さな政府と…

いつになったら

消費増税先送りの報道。 あれほど「上げる」一辺倒だった根拠はどこにいったのか。 政治家は政治に大変だが、それにしても選挙対策だけで右に左にブレられても一般人は大変である。 民間の相対契約よろしく、増税には「停止条項」があったという。 財務省のH…

政策はどこに。

首相がミャンマーを訪問し「ASEAN諸国のインフラ整備支援強化を表明」したという。 政治は外交があり、内政があり、国防もありで一面的に議論がしにくいというのは推察できるが、それにしても地方も合わせると、国民一人当たり1000万円超、全体では1290兆の…

リーダーの力。

APECを前にしてスモッグだらけの北京の空が澄んだという話。 「合成写真と見紛うほどの月が出た」というくらいだから大したものである。 69もの大型工場の操業を止め(総数2500とか)、火葬場の営業を制限し、車の通行量も半分にする。 「当局の指導に基づき」…

日本の進路

まず地方の人口減少について。 「深刻か否か」というような問いは果たして各論として意味があるのか疑問だし、カジノの解禁云々についても、それが中心ではなく「観光立国」を目指すのならその骨子づくりからがっしりとやらねばならないのは経営の基本である…

池上講義録より。

憲法記念日だが、あまり憲法改正の話は盛り上がらず。 結局連休明けには「首相の意向を反映した」レポートが出て、いよいよ政治勝負になるという。憲法9条というか、憲法はそもそも自国で草案したものではないのだが、まず憲法96条で改正への発議をし、それ…

自分の国政。

アベノミクスが批判にさらされている。 原因は昨年10-12月のGDPが0.7%に下方修正されたこと。 しかし元々このみ立ては正しかったのだろうか。 自分たちは「為政者ではなく有権者」だから、しばしばそういった元々の検証をしないことが多いと思う。 アベ…

宗教から見た世界。

池上さんの著作より。 それにしても分かり易く。 特に日本人の神道と他宗教との違いや特には仏教徒の世界観の違い。 またイスラム教・ユダヤ教とキリスト教の出自についてと、正に池上さんの真骨頂である。 それにしても「こどもニュース」ばりに自分がごく…

潮の変わり目。

池上さんの講義録より「中国と台湾に雪解けの機運」というお題。 もともと同根とはいえ、犬猿の仲。 百年も経てばお互いの関係性も変わりつつあるということか。それにしても、最近の米ソの応酬を見ても、やはりアメリカの一極支配の構図はかなり変わりつつ…

東西ドイツに学ぶ。

池上さんの講義録より。 それにしてもご指摘よろしく、ベルリンの壁は「東西ドイツの国境を分割していた」と思っていた私。 "東ドイツの中に浮かんだ島"が西ドイツだとはついぞ知らなかった。 そういえば「戦場のピアニスト」でもそんなシーンがあったっけ。…

ロールモデルは何か

安倍政権のおかげで税制問題についての関心が国民に集まっている。 と思う。 もう消費税も5%で所得税も相続税もこんなもんだ、と意識が薄くなって久しい。 消費税が決まったのは平成元年の竹下内閣の時だから、もう四半世紀も、自分たちはこの制度の中に暮…

大阪都構想。

橋下知事が出直し選挙、というのは知っていたがこの保坂さんの記事のような「特区の中身」についてはからきし知らなかった。 「特区」というから、何か特定のこと(例えばカジノとか)についての特例のある地区なのだろう、というぼやけた想像ではなく、法律的…

淀む組織。

みずほグループが経営監視を目的に「委員会設置会社」へと移行するという。 企業も大きくなると、かくもガバナンスが困難なのである。それにしてもなぜ暴力団への融資が見過ごされたか、というと結局は出向先に天下っている「身内可愛さ」というか系列の柵(…

場合分けする力。

二元論である。 細川氏と並んだ小泉氏は記者団に「原発ゼロでも日本は発展できるというグループと、原発なくしては発展できないというグループとの争いだ」と明言。 秘密保護法案も決着の見えないまま、元祖"小泉劇場"が開幕しそうである。 なぜ原発だけに反…

靖国の行方。

靖国の参拝問題は、日本のニュースとしては珍しくBBCやワシントンポスト、FTなどでも大きくトップで取り上げられていた。 で大体は「よろしくない」「いたずらに隣国を刺激するな」「右傾化か」というトーンだけれど、(中国だけは"condemn"と最上級の非難だ…

リーダーシップの本質。

自分は国粋主義者でもなく、一般的な日本人の興味の範囲を出る見識もないけれど、「求心」という意味では実に巧妙なイベントである。朝日の報道を見れば、実に考えつつ効果的に考えられたイベントなのだ、という雰囲気が伝わってくる。 リーダーの去就という…

年末はふるさと納税。

ふるさと納税のその後が割と面白いことになっている。 ローカルに寄付した分の現金、はもちろん手元からなくなるわけだが、その分納税額が減る。 この時点ではまだイーブン、だけれど「寄付先」からかなりお得な米やら農産物、サービスなどが受けられるとい…

よしりんの危機感。

特定秘密保護法案をめぐり、もう採決はされてしまったが報道が依然喧しい。 いわゆる識者が相次いで論壇に登場している。 (そして、この報道が一番盛んなのが朝日新聞、というのも今の若い人はよく見ておくべきだろう。報道とはやはり思想を伴うものなのであ…

歴史の上塗り

特定秘密保護法案が可決。 こうした政治の話は、とかく国民には見えにくい。 日本版NSCなる奇怪な(まるで植民地でのような名称ではないか)名称も跋扈し、さらには防衛や外交の「指定された秘密」が対象になるという。こういうものを提案する場合、一番できな…

政策の理由

厚労省が資格の取得補助を厚くするという。アベノミクスの成長戦略、はいいけれど日本が一つの会社だとすればもう少し方針をはっきりする必要がある。 具体的には日本丸のなかで、一次産業、二次、三次産業のそれぞれにどのようなバックアップをするのか、と…

一票の格差。

広島高裁で選挙無効、の判断。 こういうのを聞くと一市民としては司法が機能しているな、とごちてしまうけれど、それにしてももう少しシステマティックに改正できないものだろうか。 参議院の構造の問題で、 大きな理由の一つが参院選特有の事情にある。憲法…

リーダーシップの本質。

除染とか、被害の補償とか、避難区域への帰還とか、判断の難しい問題が次々に迫っている。 もちろん一番は汚染水の処理だと思うが、被害を受けた避難民の処遇も停滞している状態が続いている。石破氏が口火を切った格好だが、自分には堂々とした発言のように…