藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

96.7兆円。2012年の財政を覚えておこう。

バランス感覚は重要である。

例えば自分の月収や年収、貯蓄を考える。
そして反対に自分の借金とか住宅ローンとかのことも考える。
現在の年齢を考えて、六十以降の生活を想像する、とか
では投資は、財テクに走るのか、それとも(例えば資格を取るとか)他のことに何か注力するのか。

などなど。
例えば自分のこと一つ取って見ても、実にいろんな角度からこれからのことを考えることができる。

こうした時に重要なのは"全体像を把握してから"、あれこれと気になる細部について考えねばならないことである。

マズイのは、いわゆる「局地戦」に捕らわれてしまい、結果「大勢を読み誤る」というやつ。

今年の国の予算は90兆。
それに復興関係と年金負担が6.7兆。
一方
収入は42兆。
国債発行はは44兆で4年連続の赤字。
累積の借金は954兆円。だけど
復興債を勘定に入れると、遂に今年末には1000兆円を突破する。
さらにこれからの復興費は、今後五年で19兆円で、財源はこれも復興債。
最期に増税はちょびっと法人税所得税で0.5兆円。

これが今年の日本の姿である。
昨年は震災と言う大ショックが起きたが、こうして見ると今年からが「未曾有の復興へ向けての最初の年」なのかもしれないと思う。

後半世紀もたてば、ほぼ"一対一で高齢者を支えねばならない"という未体験ゾーンに入る国。
衰退しかないのか、それとも耐性の強い"日本流のスタイル"を編み出せるのか、ということを考えていきたいと思う。

子供手当の額、とかはあまり関係ない。

来年度予算案一般会計90.3兆円 実質は過去最大規模
野田内閣は24日、2012年度政府予算案を閣議決定した。一般会計の総額は11年度当初予算より2兆円あまり少ない90兆3339億円で、6年ぶりに前年度を下回る。ただ、特別会計に計上した東日本大震災の復興費と基礎年金の国の負担を加えると、事実上、過去最大の96兆6975億円の予算規模となる。

 税収は11年度に比べて1兆4千億円増の42兆3460億円を見込むが、国の借金である国債を新たに44兆2440億円発行する。4年連続で借金が税収を上回る異常事態だ。今年9月末時点で、借入金などを合わせた「国の借金」は954兆円だったが、復興費を工面するために出す復興債なども新たに加わり、12年度末の国の借金残高は1千兆円を突破する。

 お金の使い道(歳出)では、公共事業費が大きく増えるのが特徴だ。凍結されていた群馬県の八ツ場(やんば)ダムの本体着工や、東京外郭環状道路の建設再開が盛り込まれた。整備新幹線の北海道、北陸、九州の未着工3区間の建設も始める。三陸沿岸道建設などの震災復興費を含めると、公共事業費は11.4%増の5兆5426億円にふくらんだ。

 社会保障費は、一般会計ベースでは8.1%減の26兆3901億円。金額が減ったのは、基礎年金の国庫負担2.6兆円の財源について、将来の消費増税をあてにした「交付国債」を特別会計に計上し、一般会計から切り離したため。これを計算に入れれば、29兆円近くになる。

 当初7千億円を見込んでいた首相特別枠の「日本再生重点化措置」も1兆円に拡大。観測衛星の開発といった宇宙分野や沖縄振興策などを盛り込んだ。

 原発関係では、高速増殖炉サイクル研究開発費は25%カット。停止中の高速増殖原型炉「もんじゅ」を再開するための費用は計上を見送った。

 震災復興費は3兆7754億円で、新たにつくる特別会計で管理する。「5年間で19兆円」と見込んでいる復興費は、11年度の補正予算と今回の予算で、大半を計上する。おもな財源として、復興債を2.7兆円近く発行する。12年度の臨時増税は、法人税所得税で5305億円を見込む。