藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

時代の空気。

自分が就職する時、面接官に「やはり、仕事は楽しくなくちゃ」とは到底言えなかった二十数年前。
大阪商工会議所の調査では、職場には「良好な人間関係」を求めるそうである。
変われば変わるものだ。

というか、そうした若者は本当に「働く意欲」があるのだろうか?と疑問にも思う。
厳かさに欠ける、というか「楽しいばかりの職場」というのはあり得ない気がするのである。
と書いていて、些(いささ)かもう"こちら"の感覚が古いのかもしれないな、とも思う。

だが、しかし。
もう「ひたすら高収入、高消費」という盲目的な上昇志向が時代の空気ではない、ということを若者が一番よく分かっているということなのかもしれない(とも思うのだ)。

ゆとり世代、はほんとうに「ゆとり精神」を作り出してしまった。
一度できたユルみ、はなかなか元へは戻らない。
とくに「厳しい方向」へはよほどのことがないと目が向かないものである。

一度緩んだ人生観が、再び今度はどのような方向へ向かって熟成してゆくのか。
せめてそんな風に若者世代と対話していきたいものである。
"実は、今も昔も、仕事ってそんなに変わっていないのだ、と"。

仕事は楽しくなくちゃ 新入社員、収入より重視 大阪
仕事は収入面よりも楽しさを重視し、職場には良好な人間関係を求める――。大阪商工会議所が、この春開いた新入社員向け講座の受講者らに仕事についての考え方を聞いたところ、新社会人のこんな意識が浮かび上がった。
 大商によると、2010年春から「ゆとり教育世代」が大卒で新入社員になり、企業から「これまでの新人と意識が違う」との声が寄せられるようになった。これを受け、初めて意識調査をすることにした。
 3〜4月、新入社員対象のビジネスマナーや電話応対徹底トレーニングなど8講座を受けた543人にアンケートし、84%の459人(男性296人、女性163人)から回答を得た。勤務先は大阪府内が95%で、従業員300人以下の中小企業が88%。
 会社・職場に望むこと(複数回答)を尋ねたところ、86%が「人間関係が良好である」と答えた。そのほか、能力を発揮・向上できる(53%)▽公平な評価・処遇(34%)▽福利厚生の充実(32%)と続き、「給料が多い」は19%にとどまった。