藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

価値観の変わり目。

日経より。
*[次の世代に]ようやく、ようやく質の時代に
働き方改革」という言葉を聞くたびに覚える違和感。
どうにも議論がズレてやしないか。
(これからは)業務効率化の視点だけでなく、個人の生きがい、幸福度を指標とした働き方が重要となる。 
って。そんなことが。
今さらかよ!と若い人は思うのじゃないだろうか。
ネットの技術が進んだおかげ、でのことではあるけれど。
 
「これまでの"働く"ってなんだったのか?」と思いませんか。
改めて思いますと…
多分これまでの働く、というのは「溜まった仕事を均等にこなしていくこと」だったのではないかと思う。
だから朝8:30には絶対に自分の机に座っていたり、朝礼を開いたり、また定時を定めたり残業をしたり。
 
「時間と量」がすごい比率を占めていたのだ。
それがようやく「どんな質の仕事をしたか」とか「創造的か否か」という時代になった。
今ごろですが。
ようやく「高度成長期」が本当に終わりつつあるのだと思う。
平成は失われた三十年、とよく言われるがこうした「身に染み付いた価値観を変えるため」の時代だったのではないだろうか。
次の時代は自由でやりたいことがやれる空気になるような気がする。
もう残業はやめにしよう。
 
 
働き方 制約消える時代に
2019年3月3日 21:30
 
1月末、「みらいのオフィスを語る会」という勉強会を大阪大学で主催した。今から10年後の働き方がどうなっているかを予測し、最適なオフィス環境はどうあるべきかを議論した。
1985年松下電器産業(現パナソニック)入社。国際電気通信基礎技術研究所、NTTドコモシリコンバレー拠点長や執行役員を経て2017年7月から大阪大学教授。みらい翻訳の社長を兼務。
未来に起きることは、既に兆しとして始まっている。情報通信技術(ICT)関連の働き方を観察していると、出社・退社時間の自由な選択、出社せず自宅で働くテレワークなどは、もはや普通のことだ。職場は仲間とのつながりを確認する場であって、時間に縛られて働くところではない。会社はコミュニティー化して、仕事はプロジェクト化していく。この兆しは大きな流れになるだろう。
アクティビティ・ベースド・ワーキング、略してABWという言葉をインテリアデザインの文脈で聞くようになった。訳すと「業務に即して時間・場所・方法を選択する働き方」になるだろうか。1996年にオランダで誕生した言葉だ。
その概念によれば、個々がいつ、どのように、どこで働くかを選ぶことができる。オフィスの中では居場所を固定せず業務内容によって働く場所を変える。
勉強会の前日、ソフトバンクグループによる新オフィス移転計画が発表された。新オフィスは、オープンイノベーションの創出に最適化されたコミュニティーワークスペースをグローバルで展開する米ウィーワークが設計するという。
そのデザインの考え方はABWそのものだ。寝られるソファ、ビールが飲めるカフェと錯覚しそうなテーブル席、ビリヤード台、派手なクッション、観葉植物が置かれ、天井は吹き抜けだ。こんなところで真面目に仕事ができるかと9割のオジさんは思うだろう。
ABWの本質はインテリアデザインではない。社員の自主性、変化への意欲に基づいたチームマネジメントのためのツールである。勉強会に参加したオカムラの「はたらくの未来研究所」の遅野井宏所長は言う。「今ある制約を無くしていくことが、これからの働き方を考える本質だ」
ICTの進歩により、遠隔の同僚と実時間で会議すること、ノート型パソコンを持ち歩いて仕事すること、オンライン共同作業システムにより打ち合わせ無しに資料作成ができることが可能になっている。これまでの常識だった距離、場所、時間の制約がなくなろうとしている。未来の働き方ではオンとオフの境界が曖昧になり、会社の枠が溶けていく。業務効率化の視点だけでなく、個人の生きがい、幸福度を指標とした働き方が重要となる。
ABWによるオフィスがちゃらちゃらした外見で終わるのかどうかは、会社がいかに社員を大人扱いし、社員は仕事のプロになっているかにかかっている。オフィスの外見は新しい働き方に向けて変革する企業文化を表すことになる。制約から自由になろう。これまでの常識を見直そう。
日経産業新聞2019年3月1日付]