藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ピンタレストの意味

以前から検索エンジンは「カテゴリー分類が苦手」だと感じていたが、例えばこのピンタレストのような「画像のカテゴリーをゆるく分類」し、そしてそれをソーシャルに共有する、というやり方は一つ新しい試みである。

同様にピンタレストならぬ「インタレスト」とか「ノベリスト」とか「ドキュリスト」とかテキストの世界に広がってくれると、今の検索エンジンから"一つ抜け出た何か"が始まるのではないだろうか。

ブログのようにただアップしてあるだけでもなく、ツイッターのような単なる呟きでもない。
もう少し「思想的な何か」がゆるく「ある場所を形成」できれば、そして検索エンジンはそのような「島」をも検索するようにすれば、面白い景色や地図が出来るのではないかと思う。

問題はテキストの「平文と、論文をどう区別するか」というようなことになってくると思うけれど、「文脈判断をするエンジン」の研究開発が進めば、人のする「カテゴリ分類」をかなりの部分自動で出来るのではないかと思う。
個人的にはそうした「ストーリーの推論検索」が次の進化ではないかと思っているのだがどうだろうか。

気の向くままに写真共有 ピンタレスト、日本にも上陸2013年11月17日13時14分
【丹治吉順】おしゃれなデザインと洗練された操作系で、世界に約5300万人の利用者がいるといわれる写真共有サイト「Pinterest(ピンタレスト)」が日本で12日からサービスを始めている。本社のある米国以外に現地法人を作るのは、英仏に続き3カ国目。日本法人の社長に就いた定国直樹さん(43)は「日本の長い歴史、深みのある独特の文化は、ピンタレストの世界観にぴったり」と期待している。


 ピンタレストソーシャルメディアに分類されることが多い。しかし定国さんは「通常のソーシャルメディアが『人』とつながるのに対し、ピンタレストは『インタレスト(興味・関心)』でつながる」と違いを説明する。
 利用者は、ネット上で興味や関心のある写真を見つけると、その写真が載ったページをピンタレストの自分のページの上にピンで留めるように記録できる。「インタレストをピンで留める」ので「ピンタレスト」だ。
 そうしてピン留めした写真は、「ボード」と呼ばれるテーマごとのページに分類できる。これも、写真を板(ボード)にピン留めするイメージだ。他の利用者のボードが気に入れば、それをフォローすることもできる。気の向くままに写真やボードを選んでいくと、似た写真やボードをピンタレストのシステムが選んで推薦し、いつのまにか自分のページが好みの写真で埋め尽くされる仕組みだ。
 ファッションやインテリア、風景、庭園など、自分用のアルバムを作っていくイメージで利用できる。
 ピンタレストの特徴は、何といってもそのデザイン。ページ一面にお気に入りの写真が美しく並ぶスタイルは、いまや画像共有サイトの典型的フォーマットになっている。
 スマートフォンの普及で、ネットユーザーのビジュアル志向は強まる一方だ。ピンタレストのデザインはその風潮をリードしており、アメリカでは20〜30代の若い女性層の人気がきわめて高い。
 定国さんによると、ツイッターフェイスブックのようなソーシャルメディアは、人付き合いでもあるので、必ずしも自分のペースで利用できるわけではない。しかし、ピンタレストはあくまでも自分の興味や関心を蓄積していくため、「いわゆる『ソーシャル疲れ』をせず、心地よく使い続けられる」というのだ。
 日本で始めるに当たり、ページのカテゴリー表記をよりきめ細かく設定するなど、日本のユーザーに親しみやすくカスタマイズしたという。
 「例えば和食というジャンル一つとってもさまざまな分野があり、それぞれに歴史やストーリーがある。日本の文化のそうした豊かな文脈を、ピンタレストに盛り込んでもらえるよう、使いやすさを追求していきたい」と定国さんは話している。