藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

国が成熟するということ。

シングルマザーで生活する渡邊さんの記事より。
北欧は特に福利厚生に厚い、とは聞くが、いよいよ日本もそんな欧州のロールモデルを本気で考える時期に来ていようである。

 ちなみに、保育園は募集の時期に申し込めばほぼ入れます。保育料は収入の多い世帯で月に約1万5千円、私は3500円ほど。消費税率は25%と世界最高水準ですが、こうした福祉に充てられているので納得できます。永住権があるので、大学も無料です。

子育てについての手厚さと同時に、高齢者への処遇も気になるところ。
消費税が25%でも、使い道が明示されていれば暴動は起こらない。
それにしてもスウェーデンの公務員・行政の運営状況やカバーする範囲などは興味が沸くところである。

 ちなみに、スウェーデンはぜいたく品には25%の消費税がかかります。対象はお酒や化粧品、タバコなど。このほかに、子どものおもちゃや光熱費にも25%課せられます。スウェーデンでは、長くて暗い冬の間、部屋でキャンドルをともす人が多いのですが、こうした背景にも光熱費の高さが関係しているのかも知れません。

 一方、食品などにかかる消費税率は12%、新聞や書籍、健康や文化に関するイベントのチケットの税率は6%に抑えられています。「学び」についての負担は軽くなっているのです。

これからアジアでも先頭を切って超高齢化してゆく日本だが、憲法解釈よりも財政再建が一番国民の「切実な関心」であるのは誰しも感じているところ。
「ともかく成長しましょう」というのは、もう全世代のキャッチフレーズで、これからは「こうするから"安心してください"」という政治でないと今の日本の不安心理は払しょくされないと思う。

「国への信頼」というのが、いざというときどれほど重要なのか、ということは自分たちの人間関係に置き換えてもまったく通用する理屈である。
信用のないところでは、問題しか生まれないのではないだろうか。

早寝早起き残業ナシ 世界の子育て・スウェーデン編:1

■渡邊奈緒子さん(36)

 4年前にスウェーデンで出産し、娘を育てながら大学院に通い、船舶会社でインターンをしています。シングルマザーゆえの苦労はありますが、この国だからこそ学業との両立が可能だと感じます。

 社会全体が早寝早起き。夕方4時ごろから、子どもを迎えに行く親と下校する子どもたちのラッシュアワーが始まり、6時には一段落します。夕飯は家族で食べるため、フルタイム勤務でも残業はあまりしません。代わりに朝は日本より早く、通常8時に始業。保育園で朝食を食べる子もいます。

 ちなみに、保育園は募集の時期に申し込めばほぼ入れます。保育料は収入の多い世帯で月に約1万5千円、私は3500円ほど。消費税率は25%と世界最高水準ですが、こうした福祉に充てられているので納得できます。永住権があるので、大学も無料です。

 助かるのが、イースターやクリスマスといった祝日の前の半休制度。買い出しなどの準備にあてられるのです。

     ◇

疲れた日の夕食は 世界の子育て・スウェーデン編:2
スウェーデン編1・早寝早起き残業ナシ
 仕事を終え、保育園に娘を迎えに行って帰宅し、もうクタクタ…。そんな時、日本のワーキングマザーなら近所のファミリーレストランで「今日の夕飯はもうここで……」となるのかもしれません。

 でも、物価の高いスウェーデンでは、外食はかなりのぜいたく。普通のランチメニューでさえ日本円で1200円程度はするため、夕飯なら、その倍は覚悟しなければならないのです。

 こうした事情から、経済的かつ手軽な夕飯はやはり自炊です。お助けメニューの定番といえば、ミートボール。スーパーでは、様々な種類の冷蔵ミートボールが売っています。フライパンで温め、子どもにはケチャップ、大人にはリンゴンベリーというコケモモのジャムなどを添え、ゆでたマカロニとサラダを付け合わせれば完成です。

 日本からみると「手抜き」感は否めませんが、スウェーデンで健康的な食事の基準とされる「炭水化物と野菜、タンパク質が3分の1ずつ」というルールには一応、のっとっている形なのです。周りのママたちも、週に1、2度はこうしたお助けメニューに頼っている様子。定番の家庭料理も、肉を焼いてポテトを添える、野菜にクリームをかけて焼くなどとてもシンプルです。野菜の種類も少なく、大きなスーパーに行かなければ手に入らないものも多いです。「一汁三菜」という日本のスタンダードは、温暖な気候や、豊富な食材に恵まれているからこそ、成立するのではないでしょうか?

 娘の好きなチキンの照り焼きやラーメン、ギョーザなどをつくる時は、アジア系のスーパーに行きます。最近、ストックホルムではすしブームが一段落し、サーモンやカモなど様々な具材入りのギョーザのお店がはやっています。

 ちなみに、スウェーデンはぜいたく品には25%の消費税がかかります。対象はお酒や化粧品、タバコなど。このほかに、子どものおもちゃや光熱費にも25%課せられます。スウェーデンでは、長くて暗い冬の間、部屋でキャンドルをともす人が多いのですが、こうした背景にも光熱費の高さが関係しているのかも知れません。

 一方、食品などにかかる消費税率は12%、新聞や書籍、健康や文化に関するイベントのチケットの税率は6%に抑えられています。「学び」についての負担は軽くなっているのです。



渡邊奈緒子(36)

米国の大学卒業後、米国や日本の法律事務所勤務を経て、2006年からストックホルム在住。4歳女児の母。(構成・前田育穂)