藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

借りたお金の行方。


これだけ生きてきて。
ようやく分かったことがある。
お金はともかく借金のこと。

借りたお金は当たり前だが返さねばならない。
しかも利子を付けて。
これがしんどい。
自分は借金をしてみて分かった。(これはそういうメンタリティの経験者でないと分からないかもしれない)

お金を借りると一時的に余裕が出る。
だから一時楽になったと勘違いする。
まちがいなく一息つく。

ここで聡明な人であれば「借金が然るべきリターン」とか「貯蓄的な物」に成り代わっているかどうかが判断できる。

仮に「完全に閉鎖されたあるプロジェクト」について借金をして、それがちゃんと返済できているかどうかを判断するのは難しいことではない。

けれど現実は、リターンが見えたり見えなかったり、また当初の思惑とは違ったことが起こったり、完全に思い通りになることなんてまずない。
事態が色々と変化するにつれ、段々と曖昧になってくるのだ。
そして、お金の勘定ばかりしていても商売になるわけではない、一生懸命営業することが重要だとばかり「取り返す」ことに熱中する。
そしてある日「採算が取れていないこと」に気付くのである。
ああ。
(つづく)