藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自分戦略。


一つの分野に絞ると、その分野で登りつめるのはとても大変。
寝食を忘れてことにあたっても、まだまだ上がいる。
そもそもこの分野を選択してよかったのか、という疑心暗鬼にもなるだろう。

一番の人が100万人いるのなら、「100万の分野で平均点を取る」ことを信条にしてもいいのじゃないだろうか。

でも、好きでもない分野のことを平均的にマスターするのは大変だしやる気なんか出ない。
出来るだけ多分野に。
出来るだけ細かく。

そういう自分の興味の向く分野を探すのには書店が役に立つ。

たまに大きな書店に行って、気になった本をカートにかたっぱしから入れてみる。
ピース又吉宮部みゆきの小説もいいし、ゲーテランボーの詩集もあっていい。
気になる資格の入門書もいいし、「月刊カメラ」とか「JAZZ LIFE」もあっていい。
ビジネス書とか時事問題のコーナーには今話題のベストセラーも並んでいる。

書籍って出来上がる過程でとても多くの推敲とかテーマの洗練がされているから、何かのヒントを得たいときには非常に役に立つ媒体だと思う。このあたりが性質的にネットが追いつけない領域に違いない。

結局自然科学や芸術文学や法律の世界を「なんでも見てやろう」という気持ちで漁り、その中から「平均点を目指すもの」を探していく。

そうすることで「色んなことに興味がある」→「何でも知っている」→「常に異分野に興味を持つ」という体質ができてくるのじゃないだろうか。

そうしていることで、机上の知識だけではなく、その分野の人との付き合いとか、また異分野間での交流とかが複層的に生まれてきて、それは「単一分野思考」とはまた違う化学変化を起こす可能性が高いと思うのである。

ここ10年のはやりで言えばオンリーワン作戦、とでもいうのかもしれないが先日大先輩からいただいた「自分はオンリーワンでいいというのは単なる言い訳じゃないか?ホントに努力しとるのかっ!」という厳しいコメントは肝に銘じておかねばならない。
「私はオンリーワンだからサ」という使い方はしないようにしたいものである。