精神というか、脳がいつまでも若いことについて考えていたら2つのことに思い至った。
一つは「肉体の老化に比べ、精神は自身の老化をまったく意識できていないこと」。
自分の顔を鏡で見れば50歳だと分かるが、心に50年分の皺があるのかどうか。
あんまり年を取っていないのではないだろうか。
(むしろ学生時代よりは若くなっていたりして。)
脳はプログラムのようにいくらでも上書きができ、また消去もできるのだ。
もう一つは思考の方法次第で"積極的"にも"消極的"にも変化すること。
これも年齢とあまり関係がない。
老人でもアグレッシブで非常に柔軟なことがいくらでもあり得る。
反対に、いかに若くても思考や積極性がなくなり「元気をなくす」ということもいくらもある。
脳というソフトウェア実に恐るべし。
また脳と両輪ともいえる"身体"というハードウェアとも密接な関係がある。
健全なる精神は健全なる肉体に宿る。という故人の言葉はその通りだったのだ。
年を取ってくると「運動量」が絶対的に落ちてくる。
自分もまともなスポーツなどしなくなって何十年もたつけれど、ジム通いでもいいし、また「何としても歩く」というのでもいい、1日の運動量を一定以上キープすることは肉体だけではなく精神の老化を防ぐためにもとても重要だと感じている。
このあたりの話は「年寄りの健康法」という何かおまじない的なことではなく、多分科学的に「肉体と精神療法の代謝を上げていく」ということなのだと思う。
脳の代謝はいくらでも上がる。
そしてそのためには肉体の代謝が効果的であり、バランスがいいのに違いない。
そんなことを考えられるので、年を取ることも悪いことばかりではないと思う。