藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

イノべ ーター養成の誤解。

国が「イノベーションを起こす人材」を育成するという。
またイノべーターを養成する講座があるという。
つまりよほどイノベーターがいないのだろう。
特に日本には少ないとよく耳にする。

これって日本の「均質教育」の反動だろう。

知識を蓄え、答えのある質問に対して正解を応える。

自分たちの受けてきた教育はまさにそんな感じだった。
それは過去の知識の学びや定型的な問題の解答には役に立つ。
けれど「異質なもの」は生まれにくい。
それはそういう「土壌」の問題である。

そうした均質な世界ではイノベーターが必要なのも理解できる。
刺激や変化は必要である。
つまり「均質」と「変化」は対極にあるわけだ。
均質という土壌で育ってきた自分が急に「異質」を生むのは難しい。
なぜなら均質がその土地の価値だったからだ。

つまり、均質の畑で「変化や革新」を望むなら、土壌そのものの改良が必要だと思うのだ。
均質の畑の中で「異質になれ、変化しろ」というのではなく、もうあるエリアの畑そのものを「異質や変化」だけのために作る必要があるのに違いない。
またそうした「自由の畑」ではいろんな個性が埋まっていて、「どこをとっても均質」という特徴はなくなっているだろう。
意識して両方の土壌を培うというバランスが求められているのに違いない。