藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

あえて示さず

*[ウェブ進化論]日本のスタンダード。

昭和の時代にはまだ「就職・結婚・出産・昇進・退職」などという人生双六がスタンダードな道筋だった。

そんな常識がいよいよ崩れ始めている今は「生き方の多様化を追求する時代」に向かっているのだという気がする。

 

これまでの人類史の3000年くらいのを見ても、長らく「所有」という概念からは離れたことがなかったように思える。

けれど、もし日本でようやく「所有の文化」が昇華して"次の何か"へと向かっているのだとしたら、経済成長で長らく遅れをとっているニッポンが、もう一度価値観の先頭に立つ時代が来ている、という気もする。

 

日本を訪れる外国の人が揃って"日本の親切とかマナーとか規律とか"に感心してくれているのが真実ならば「他人より優れてなんぼ」「他人と違ってなんぼ」という西洋文化は、実は違うのではないか?と思う人が増えてくるだろう。

反対に

「他人に役立ってなんぼ」「環境に資してなんぼ」ということが常識になれば、これまでの社会の価値観は大きく変わる可能性があると思う。

 

そんな一人一人の内的な性格とか、文化とか暗黙の規律とかが日本の持ち味なのだとすれば、ようやくそんな強みを意識して「日本の文化」としてアピールしたいところだ。

 

けれど、けれど「そういうこと」をしないのが日本なのだとしたら、悩ましい。

ならばそっとしておきたい、とも思う。