藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

品質の国

*[ウェブ進化論]日本の本質について。

ここ3年で500人を超える日本で仕事を探す外国人のIT技術者と会ってきた。

イギリス、北欧、インドなど中東、アジア、南米の人たちなど。(アフリカの人はなぜかいない)webの恩恵をリアルに感じている。

なぜ日本で働くのか?という質問に「高い給料が欲しいから日本で働きたい」という人は皆無。

日本は巷で噂されているように、もう「給与の高い先進国」ではなくなっているのがよく分かる。

 

「なぜわざわざ日本に?」と聞くと、ほぼみんなが「アニメ・コミック」「ムービー」そして「日本文化が好き」という答えに集約される。

日本のGDPはどんどん下がっているのだが、どうやらそれ以外の魅力がわが国にはあるらしい。

そして元気がなくなる日本人に、日本の魅力を気付かせてくれるのが旅行者を含む外国人の人たちだというのは、なんとも驚く話である。

 

「安全・清潔・おもてなし」。

日本食は何よりもヘルシーで素材の味が楽しめて美味しく、また日本の多国籍料理も一番美味しいという。

製造業でもトップに立った日本の醍醐味はこの「品質」ということに集約されるのかもしれない。

 

なので経済成長とか大学ランキングとか、ユニコーン企業の起業数などで競うのはやめて「製品もサービスも"品質の国"」というのが自分たちの本質なのではないだろうか。

 

何となくそれなら世界でやっていけそうな気がする。