藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

短文から始めること

自己承認メディアと言われるtwitterだが、普及の要はその短さにあるのだろう。
140文字というのは、読みやすい。
けれど俳句や短歌のように短すぎず、端的に自分の思いを短文で5行程度までにまとめられる。
余計なことはあまり書けないし、あまり複雑な文章構造もない。

よくあることだが、新聞記事にしてももちろんブログにしても、書き放題の媒体では結局何が言いたいのか?という論点がよく分からない。
多分それは書き手に問題があって、よく練らずに言いたいことを羅列していたリ、言いたいことが幾つもあって、その起承転結が練られていなかったりという事だと思う。
(まあ高度な文章を自分が理解できないということもよくあるけれど。)
なので、twitterというのはウェブ上での「短文表現」を喚起したところが受けたのだと思う。

同様のことは日常の電子メールとかスマホのメールでもよくある。
会議の議事録とか、商談とか連絡事項でも「返信が必要かどうか」とか「何についての返答が請われているのか」とか「何が問題か」というのが分かりにくい文章というのはよくある。
受けた側は、こういうことかなぁ、いや違う意図で書いているのか?と結構やきもきした経験は誰にもあるだろう。
twitterにはそういうもどかしさがない。
しかも140文字あれば大体のことは表現できるし。
(twitterを長文メディアにしようという動きがあるらしいがやめておいた方がいいのではないだろうか。)

メールや文章を作成する場合、まず140文字に凝縮してみるというのはどうだろうか。

例えば自社の製品を説明するのにまず140文字。
いろいろと言いたいことはあるだろうけれど、初めての人にも理解できる表現で140文字にまとめてみる。

そう言えば仕事の出来る人の文章表現って、大体結論ありきでそんな風にまとまっているのじゃないか。
(つづく)