藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自分の仕事。

asahi.comより。
非正規社員が増え4割に達したというニュース。
ところで欧米とかインドや中国の友人に聞くとこうした「長期雇用へのこだわり」が非常に薄いことに驚く。
どうも彼らは会社という物を信用していないようなのだ。
だから会社との雇用契約が長かろうと短かろうと、結局は「サラリーと条件」にしか興味はなく、その会社のジョブが終身的に続くがどうか?ということなどには端から興味がないらしい。

日本の終身雇用形態が、実は企業の強みを生むというのは今や一定の経営論になっているけれど、それにしても「正規雇用か非正規か」ということばかりでこれだけ揉めている国も珍しい。

専ら雇用する側は「永続的にその人を必要と」し、働く側は「まず安定的な地位」を求めたりする。
結局非正規か正規か、ということよりは「その会社とどのような関係を持つのかどうか」が問われる時代になりそうだ。

正規雇用か非正規かということよりは、「自分のしたい仕事かどうか」とか「将来は企業に頼らなくてもいいスキルがつくかどうか」とかより現実的なことに目が向いているのが欧米中印の先進国のようである。

起業との在り方も、女性との距離感も実に難しいものだと思う。

非正社員、初の4割 雇用側「賃金の節約」 厚労省調査
厚生労働省が4日発表した2014年の「就業形態の多様化に関する総合実態調査」で、民間企業などで働くパートや派遣といった非正社員が労働者にしめる割合が初めて4割に達した。高齢者が定年を迎えて正社員が減るなかで、人件費を抑えたい企業が非正社員で労働力を補っている実態が浮き彫りになった。
 調査は1987年から複数年ごとに行っている。今回は昨年10月1日時点の状況について、全国の官公営を含む従業員5人以上の事業所約1万7千カ所と、そこで働く労働者約5万3千人にたずねた。回答率は事業所が64・4%、労働者が65・2%だった。
 労働者にしめる非正社員の割合は40・0%。民間のみの調査だった前回は38・7%だった。非正社員の約6割をパートが占め、次いで契約社員や定年後再雇用などの嘱託社員が多い。
 年齢別に5歳刻みで集計すると、働き盛りの30〜54歳のすべての層で、非正社員の比率が前回調査を上回り、45〜54歳で35%を超えた。15〜29歳は、いずれも非正社員の比率が前回調査を下回った。
 非正社員を雇う理由として一番多くあがったのが「賃金の節約」で38・8%だった。「高年齢者の再雇用対策」(26・6%)、「正社員を確保できない」(26・1%)などの回答も目立った。厚労省の担当者は「高齢者の再雇用などが増えたほか、人手不足に非正社員で対応しているケースが多いのでは」とみる。
 また、労働者が非正社員を選んだ理由は、育児や介護などとの両立をあげた合計が33・4%と前回から8・9ポイント上がり、育児などと正社員としての仕事の両立が難しい実態も示された。(北川慧一)