藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

選挙で見えること。

この歳になってようやく興味本位でなく選挙のことが気になるようになった。
原発とか安保とかTPPとか、これまであんなに騒いでいたけれど、序盤の調査では自民党単独過半数だという。

政治ってやはり政治だ。(当たり前か)
経営との最大の違いは「経営者(や与党)が頻繁に変わって連続性がないこと」に尽きると思う。

それにしても組織票ってどこでどう固まって動いているのか、やはり「既得権益とか保護団体の圧力」ってすごく強いのだなあと改めて思う。
日本中の有権者を「個人個人にバラして」みれば、多分違った見解になるのだろうと思うが、職業団体とか業界組合とかいう「ローカル集合体」の力は依然として強い。

グランドデザインを

メディアの今の仕事は党首討論ではなく、「どれだけシンプルに焦点を示せるか」にあると思う。

日本の財政の問題とマイナス金利とか、TPPと関税とか農業とか、雇用とインフレターゲットとか、いくつも切り口があるから政治家の弁も多岐にわたる。

会社の経営と同じく。

各論には「一理あり」かもしれないが、全体としての日本のこれからはどんなのか?
をぜひ整理してもらいたい。

一冊の本くらいにはなると思うが、(また首相がそのくらいのスケールを考えてくれているとして)
「世界の中の日本」とか
「先進国の中の日本」とか
「アジアの中での日本」とか
だから「アメリカとの関係」とか
「中東との付き合い方」とか。

国内では「高齢化超先進国のロールモデル」としての考えとか。
政治家も、学校の専門科目のように「定点テーマ」を絞って計画と実績を見ていくべきだろう。

企業経営との最大の差は「実績のレビュー」にある。
メディアの役割はそこにあるし、またトップの顔が変わったからといって追求を止めてはいけない。

有権者である自分たちも「くるくる変わる役者の顔」ではなく、日本の行く方向をちゃんと見ていなければならない。
有権者やメディアなんてちょろいもんだ」と思われないような行動をとらにゃあいかんなと思う。

自民が単独過半数に迫る 参院選序盤、民進議席
改憲勢力、3分の2うかがう
2016/6/23 23:00日本経済新聞 電子版
 日本経済新聞社は7月10日投開票の参院選の序盤情勢を探るため、全国世論調査を実施した。自民党は改選50を上回り、非改選とあわせれば単独過半数となる57議席に迫る勢い。与党など憲法改正に前向きな「改憲勢力」でみても、改憲の国会発議に必要な参院3分の2の議席獲得をうかがう。野党第1党の民進党は改選45議席に届くのが難しい情勢だ。

有権者のうち選挙区で3割、比例代表で2割がまだ投票先を決めておらず、流動的な要素がある。

 参院は定数242で半数の121(選挙区73、比例代表48)を3年ごとに改選する。与党の非改選は自民党が65、公明党が11の計76議席。与党は今回46議席をとれば過半数を維持する。

 自民党安倍晋三首相(党総裁)の経済政策「アベノミクス」の実績を支えに優位な戦いを進めている。選挙戦を左右する32の1人区(改選定数1)では、西日本を中心に7割程度の選挙区でリードしている。

 改選定数2〜6の複数区では、公認を1人に絞った選挙区は手堅い戦い。2人擁立した北海道、千葉、東京はいずれも1議席を確保した上で2人目を他党と競う。比例は2013年の前回参院選の18議席と同水準を確保する勢いで、27年ぶりの単独過半数を目指す。

 公明党は支持母体・創価学会の組織票を基盤に改選9議席を上回る公算が大きい。首相は勝敗ラインとして、与党で改選過半数(61議席)を掲げているが、大きく上回る70議席台が視野に入る。

 民進党旧民主党時代に大敗した前回参院選に比べれば選挙区、比例代表とも回復しつつあり、前回の17議席は上回る見通し。それでも改選45には届かない公算が大きく、30議席程度になる可能性がある。

 共産党は改選3から大きく増やし、躍進した前回参院選の8を超える議席も視野に入れる。選挙区も複数区での議席獲得に向けてつばぜり合いを繰り広げている。

 民進、共産、社民、生活の野党4党が32の1人区で候補を一本化した共闘は、一定の効果を上げているものの、勢いを欠く。

 東北や沖縄などで統一候補が先行し、非与党系の勝利が2選挙区だった前回選挙よりも勝つ選挙区は増える見通し。ただ北陸や西日本では厳しい戦いで、自民党に先行するのは全体の3割にとどまる。

 おおさか維新の会は地盤の大阪で議席獲得の勢いで、兵庫でも有利な戦いだ。改憲に前向きな同党や日本のこころを大切にする党、自公を合わせると非改選が84議席。今回の選挙で78議席を上回れば、参院3分の2にあたる162議席に届く。

 「改憲阻止」を掲げ共闘する野党4党は改憲勢力による3分の2を阻むのが目標だ。社民党、生活の党は議席獲得に苦戦している。民進党を除く3党が前回並みだった場合、残り45議席が必要となる。民進党に無所属の統一候補をあわせても30議席台半ばにとどまる情勢になっている。