藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

これからのIT怒涛。

世の中の色んな"アクション"で使うプログラムのことをアプリケーションという。
三十年前は一般的な言葉ではなかったけれど、今は「アプリ」というとスマホ世代は納得だろう。

話題のIoTとビッグデータで変わる世界は、これからが本番のようだけれど、何も夢のような企画ばかりでもないな、と思う。
例えば飲食店。
もうずっと前から思っていたけれど「店の混み具合」ってお店の選定に割と重要なファクターなんだと思うけど、それが事前に分かる店は少ない。
同様に「本日のおすすめ」で本当に良いものが入ってるかどうか、もなかなか把握は困難だ。(VIPは別でしょうけど)

さらに、店が「お客からどう評価されているか」ということに従事者は驚くほど疎い。
よほど客足が遠のけば「何が悪いのか」を考えるのだろうが、積極的にフィードバックをもらう姿勢の料理人やオーナーは案外少ない。

こういう「客からのフィードバック」がまだまだ集まらない業種は多い。
というかネット通販とかカーシェアとかグルメサイトなど「ネットが主戦場」の企業以外はみんな「まだまだ客との対話」はこれからだと思う。

NTTやドコモが「わが社のサービスについていかがですか」とはあまり聞かれないし、
車のセールスマンから「ぜひご意見を」とも言われないし、
冷蔵庫や洗濯機のメーカーから、使い心地を聞かれたこともない。
行きつけのスーパーには「ご意見シート」が置いてあるくらいだ。
不動産屋から「住み心地はいかがですか」なんて聞いたこともないし。

で何が言いたいか。

そういう「ひと手間かかるようなこと」それも「お客とメーカー、サービサー」を結ぶ部分がIT利用で格段に進むんではないかと思う。

メーカーに意見を言えるのなら、トイレットペーパーにだって言いたい感想はある。
そんな「消費者の声」がこれまでに比べて桁違いに集まってくるから、メーカーは商品をデザインしやすくなるのではないだろうか。
桁違いに集まったデータは、コンピューターをぶん回して解析を尽くせばいい。

"ラスト1インチ"が埋まった世界は怒涛のデータ分析が始まりそうだ。