藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

保身という名の怪物。

どんな職業にも光と影がある。
いいところばかりが取り上げられやすいものだ。

どうして「影」があまり取りざたされないのか。
それは当事者が「口を噤(つぐ)む」からである。

保身とか自己肯定というバイアスが働いている、と自分は思う。
大人たちは自分の仕事とかこれまでの歩みを、否定的に語りたがらない。
本音が聞けるのは親しい友人か親兄弟ぐらいだ。

どんな職業にも奥深さがある。
薄っぺらく働いだだけでは分からない「醍醐味」みたいなものだ。
そんなエッセンスに触れられるようになるには3年や5年はかかる。
だからいろんな職業をしらみ潰しに当たっている時間はない。

のでその「醍醐味」が本当に自分がこれからずーっとやっていきたいものかどうか、が重要なことだ。

いいところもあるけれど、死ぬまでやりたいわけではない。
こんな辛さがあるなら選ばなかった。

大人たちにはそんなことを質問してほしい。

人生は「なんとなく」がずっと続くほどは長くない。(ということに最近気づいたのでした)