藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

覚醒

*[次の世代に]夢から醒めたあと。

コロナショックで、特に現役世代の大人たちは仕事や家族やらの「自分の環境」について改めて見直しをした人が多かったようだ。

その筆頭は「中年の人たち」ではないかと思う。

今40-60の世代は「昭和のなごり」とか「失われた平成」に生まれ、いわば「これまでの常識」をあまり疑わずにきた世代だ。

 先日の報道では、今の若者の志望職種の一位が"会社員"だと言うから、まだ昭和の影響は続いている。

けれどそんな大人たちの目を覚ましたのが、コロナの流行だというのはまぁ皮肉な話でもある。

特に都会の多くの人が一次産業に従事せず、つまり「直接には食べ物の生産をしないで生きていること」。

例えば金融とか物流とかいう職業は「連鎖ありき」の役割であるということだ。

この先、世界中が果たして今のような「徹底した分業ありき」で進んでゆくのか、それとも「ある程度の分業」で調和を考えてゆくのか、というのは将来の大きなテーマだと思う。 

「国際化・分業一辺倒」のこれまでの文化は、実はもう古くてリスクに弱いのではないか。

 そんなことに自分たちは今回気づいてしまった。

「コロナで目が覚めた」という表現がいずれされるような気もする。

大事なのは「これからの自分」が一体"どちらの道"を向いて進んでいくのか?を、これから考えていかねばならない、ってことだろう。