藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

強みと弱みを考える。

*[次の世代に]そして自分はどこへ。
シャープが亀山工場などディスプレイ事業を分社して上場するという。
さすがホンハイの経営手腕の凄さを感じずにいられないが、改めて「自分の会社の強みと弱み」を意外に注視していないことに気づく。
ぼんやりとは分かっているつもりだが「何がどの程度強みか」「弱みは何で、なんでか」ということに正面から向き合う時間は少ない。
一番大事なことなのに。
 
昔からストレングスベース(長所の強化)戦略などと言われるが、こういうことを怠ると作戦そのものを誤った「大日本帝國」みたいなことになりそうだ。(怖)
そしてさらに。
 
自分のことについてはもっと深刻だ。
会社なら事業を伸ばす、とか従業員の待遇だとか、ある程度の方向が思いつくが、自分自身については「何が強みで何が弱み」か。
それはいい。
そしてどうしたいのか。
ということを自問しなきゃならない。
まあ当たり前ですが。 
自分の人生、どこへ行くのか行きたいのか。
 
生きるのに"計画"とか"戦略"とかばっかり考える、というのはどこか虚しさを覚えるが「そのままただ流れていきましたとさ」というのも後悔が残る。
シャープのようにちゃっちゃっと考えて行きたいものだ。
 
 
 
 
シャープ、液晶パネルの分社検討 資金調達へ上場も 
 
  2020年3月17日 2:00

 
    亀山工場で開発・生産する中小型液晶パネルなどの事業を分社化する   
シャープの戴正呉会長兼社長は16日、日本経済新聞の取材に応じ、主力の液晶パネル事業の分社化を検討していることを明らかにした。2020~21年度中に分社化した上で、株式市場への上場も検討する。液晶パネルはシャープの連結売上高の約3割を占める中核事業。外部から資金を調達し、次世代パネル技術への投資に向けた成長の原資を確保する。
 
戴氏は台湾北部の新北市からテレビ電話で取材に応じた。液晶パネル事業を運営する社内カンパニー「ディスプレイデバイスカンパニー」を分社化する方針だ。戴氏は「シャープは多くのパネル関連の特許を抱え、外部から資金を調達できる技術力がある」と語った。上場のほか、第三者割当増資などによる資金調達も併せて検討する。
 
戴氏は「上場した場合もシャープは5割超の出資は維持する」とし、経営権は引き続き維持する考え。分社化の時期については「遅くても私が会長を退く21年度末までに実現したい」と話した。
 

同カンパニーは亀山工場(三重県亀山市)と三重工場(同多気町)でスマートフォンやパソコン、車載向けなどの中小型液晶パネルを開発・生産するほか、堺工場(堺市)で有機ELディスプレーも手がけている。売上高は18年度で7000億~8000億円とみられ、シャープの事業では最大だ。
 
シャープは現在、米アップルとジャパンディスプレイ(JDI)の白山工場(石川県白山市)の共同買収に向けた協議を進めている。戴氏は買収が実現した場合は「白山も分社化の対象とする」と語った。一方、テレビ向けの大型液晶パネルを手がける持ち分法適用会社の堺ディスプレイプロダクト(堺市)は「対象にはしない」という。
 
シャープの親会社である鴻海(ホンハイ)精密工業も中核子会社を株式市場に上場して成長資金を自前で調達させる戦略を進めている。18年にはサーバーなどの中国生産を担う、中核子会社「フォックスコン・インダストリアル・インターネット(FII)」が中国・上海市場に上場し、約4600億円を調達した。
 
シャープは18年に東芝から買収したパソコン子会社のダイナブック(東京・江東)も21年度をメドに株式上場させる方針だ。液晶パネルを分社化すれば、本体で手がける事業はテレビや白物などの家電や、スマホなど製品関連が主体となる。
 
シャープは3月中に需給が逼迫しているマスクの供給も始める予定だ。戴氏は「3月初めから検討し、先週には三重工場で試験生産も始まった」と語り、自身の即断即決で参入を決めた経緯を明かした。