藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

森羅万象(2)

*[次の世代に]人生の基礎科目。
まず義務教育に入る入り口で。
どれほどの広大な「学びの世界」が目の前に広がっているのかを紹介して、自分で色々と選んでいくのを促すのが「学び」の筋道だろうと思う。
 
つまりは義務教育で教える科目が偏っている、という話。
語学に始まりSTEMや歴史など、今のレベルと量が「どうしても必要」だというなら、もう一つ科目を増やして「生活/経済/契約」というのを増やしてはどうだろうか。
自分たちは社会人になる時まで、およそ「大人の世界」を知らずにいる。
そしてそうした"アマチュア"のまま仕事に就き、世間の荒波の中に船出する。
仕事を飲み込むのも大変だが、一人の人としてはその他にも色々ある。
異性や同性とも付き合ったり、結婚したり家族ができたりもする。
仕事での悩みもあるだろう。
自分はいつまで、どんな風に働き続けるのか。
キャリアパスってなんだろうか。
そのうち家を買う人もいるし、親が高齢にもなってくる。
家族の病気や悩みもあるだろう。
 
つまり、つまり。
そうした「生きていく上の悩ましい出来事」が社会に出てからは目白押しなのだ。
例えば転職。
例えば結婚。
例えば離婚。
借金。
投資。
病気や介護。
自分のメンタル。
それぞれがどういうものなのか。
いろんな「社会の出来事」についてのガイダンスが圧倒的に足りていないと思う。
一般教養や専門科目も大事だが「人が生きていく上で出遭うイベント」についての実務教育が必要だろう。
今若者に対し、それが圧倒的に足りていないと思う。
人生の基礎科目なのではないだろうか。