藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

教育食べ放題。

ルポ MOOC革命――無料オンライン授業の衝撃

ルポ MOOC革命――無料オンライン授業の衝撃

いわゆる高等教育も、戦後70年が経ち「ゆとり」で一旦停滞して、次の時代に入るような気がする。
ハーバード大などでは数年前から「講義のフリー供給」を始めているけれど、いよいよ日本も国立大も入った「大規模公開オンライン講座」が始まるという。
自分がそうだが、学校を志望するのに「これを学びたい」という発想はあまりなく「学歴はエンブレム」くらいの感覚しかなかった。
そういうのに比べると、年齢も時期も場所も問わずに「本当に学びたいこと」にたどり着けるというのはすごいことだ。

だから「今は学びたくない」と思ったらどんどんスキップしてもいい。
「これだけ学びたい」と思ったらどんどん深入りしてもいい。

そんな"教育食べ放題"の時代に入っているのじゃないだろうか。

義務教育から高等教育まで、もう「決まったカリキュラムしかない」というのが当たり前で、そう思うと「途端に学ぶ意欲がなくなる」ような自分のようなヤツは、「好きにしなさい」と言われるとかえって考える。

自主性尊重というのは、嬉しいことだが怖いことでもある。
勉強するのに「定食メニューばかりで面白くないなぁ」と思った人は多いのではないだろうか。

社会に出ると、その定食メニューが格段に豊富になる。

これからは中学くらいから「定食」を止めて自分で選べるようなシステムにしてはどうかと思う。

早めに一旦社会に出ることも全くアリにして、選択肢を自由にしていくことが「若さへの提案」ではないかと思う。

ちょっとでも実際に働いてみないと、仕事の厳しさなんて分からないものだし。