- 作者: 金成隆一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ハーバード大などでは数年前から「講義のフリー供給」を始めているけれど、いよいよ日本も国立大も入った「大規模公開オンライン講座」が始まるという。
自分がそうだが、学校を志望するのに「これを学びたい」という発想はあまりなく「学歴はエンブレム」くらいの感覚しかなかった。
そういうのに比べると、年齢も時期も場所も問わずに「本当に学びたいこと」にたどり着けるというのはすごいことだ。
だから「今は学びたくない」と思ったらどんどんスキップしてもいい。
「これだけ学びたい」と思ったらどんどん深入りしてもいい。
そんな"教育食べ放題"の時代に入っているのじゃないだろうか。
義務教育から高等教育まで、もう「決まったカリキュラムしかない」というのが当たり前で、そう思うと「途端に学ぶ意欲がなくなる」ような自分のようなヤツは、「好きにしなさい」と言われるとかえって考える。
自主性尊重というのは、嬉しいことだが怖いことでもある。
勉強するのに「定食メニューばかりで面白くないなぁ」と思った人は多いのではないだろうか。
社会に出ると、その定食メニューが格段に豊富になる。
これからは中学くらいから「定食」を止めて自分で選べるようなシステムにしてはどうかと思う。
早めに一旦社会に出ることも全くアリにして、選択肢を自由にしていくことが「若さへの提案」ではないかと思う。
ちょっとでも実際に働いてみないと、仕事の厳しさなんて分からないものだし。