*[ウェブ進化論]圧倒的なコンテンツの時代。
それまでは違った。
レコードやカセットテープの時代、そしてCDの時代までは「供給」が主導だった。
どんなコンテンツができても、必ず「流通」を経ないとならなかった。
当時は当たり前のサプライチェーンだ。
それが徐々に壊れ始める。
コンテンツはラジオやテレビを皮切りに、「どんどん供給網の強化」を迫った。
そしてインターネットが登場。
コンテンツは一気に「ダウンロードと配信の時代」に入った。
そして今や、「配信」は音楽だけでなく"あらゆる表現の対象"になっている。
つまりもう「流通」という条件が「コンテンツ」を制限できる時代ではなくなった。
「流通」はその時代を終えたのだと思う。
これからは、圧倒的なコンテンツが主導して「どのようにユーザーに届くのか」というコンテンツ主導の世界になるのだろう。
コンテンツは、自分の意思で「望ましくない相手」も拒否できるし、また「望ましい相手」には無償でも到達できる。
流通の支配が終わる、というのがネット時代の一つの結論なのではないだろうか。