藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

コンテンツというインフラ。

音楽に続いて動画も定額配信が次々と登場している。
コンテンツ市場は今1.5兆円だというが、果たしてどこまでメジャーな存在になるのだろうか。
自分は音楽、動画、書籍などのコンテンツビジネスは、一過性の大ヒットを生む効果はあっても「アーカイブビジネス」としてはそれほど花開くものではないのではないかと思っている。
その作品の作者が「過去に生み出したもの」の集積だから、朽ち果てることはなくても、過去の作品たちが一気にブームになるとは想像しにくい。

過去の作品たちはこれからもどんどんデジタル化され、広く薄く使用されていくのがこれからの姿じゃないかと思う。
過去を振り返れば何百年分のコンテンツが一堂にネット上に出揃うのだから、これほど「層の厚い時代」もかつてなかったと思うけれど、「コンテンツの流通ありき」でのビジネスモデルはそれほど明るいものではないのでは?と思っている。

見たい映画や音楽界が、身近で高品質でいつでも視聴できる、というのはそれだけでずい分贅沢なインフラだ。
薄く広く使いたいものである。

まとめ読み「NEWS通」
「黒船」ネットフリックス上陸…どうなる動画配信
2015年09月04日 11時40分

 動画配信で世界最大手の米ネットフリックスが、日本で定額制動画配信サービスを開始し、2日からソフトバンクの店頭で申し込み受け付けが始まった。知名度不足を補うため、ソフトバンクなどと提携し、テレビ視聴は無料が当たり前の日本で浸透を図る。アマゾン・ジャパンなど異業種の参入も相次ぎ、迎え撃つ通信大手や民放キー局との競争が本格化してきた。(2015年09月03日)
「定額制動画配信サービス」とは インターネットを通じ、スマートフォンタブレット型端末、ネットにつながった自宅のテレビなどで、好きなときに動画を楽しめる。月額などあらかじめ決まった金額で、映画やドラマ、アニメなど様々な動画が見放題になる。

 ネットフリックスは現在、世界50か国以上で約6500万人の会員を抱える、定額制の動画配信サービス。米国では月額10ドル前後の料金で映画やドラマが見放題という料金システムで、急成長した。日本では、画質や同時に視聴できる端末の数により、月額650〜1450円(税抜き)と価格設定された。
 高い評価を得たドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」など、オリジナル作品制作に力を入れている。個人の視聴履歴などを分析して、適切な作品をお薦めする「レコメンド機能」も特徴として挙げられる。
 日本進出に当たっては、「ローカルコンテンツ(国内の作品)が一番強い」(ピーターズ社長)という特性を考慮。同社がターゲットとしている10代、20代の若者向けの番組作りに定評のあるフジテレビと、オリジナル作品の共同制作をスタートさせた。(2015年08月31日)
Huluの有料会員数が100万人を突破し、「2015年度は、海外、国内の作品を拡充し、オリジナル作品に挑戦していきたい」と話す船越雅史ヴァイスチェアマン(3月30日、東京都港区で)


 日本テレビ系のHuluは3月、月額933円(税別)の有料会員が100万人を突破した。多様な端末で見られるのが強みで、4月からは、ソニーのゲーム機「プレイステーション(PS)4」でも楽しめるなど、対応する端末の総数は1億台(パソコン除く)を超す。
 現在、国内外の約1万9000本の映画やドラマなどが見られる。ネットフリックスの上陸も見据え、2015年度は、初めてオリジナル番組を年数本、制作する。順次、連続ドラマやアニメ、バラエティー、音楽などの番組を投入する計画だ。また、これまで番組提供を受けていなかったフジテレビから、アニメ作品の提供を受けて月内に配信を始めるほか、テレビ朝日とも交渉中だという。

 NTTドコモとエイベックス通信放送が運営し、日本最大規模の会員数約460万人を誇るdビデオは、ブランド名を「dTV」に変更し、サービス内容を刷新する。
 現在、dビデオは、月額500円(税別)で約12万本の番組が見られる。新サービスとして導入するのは、利用者が視聴した作品の履歴や年齢・性別などから、好みに合いそうな作品を紹介する「おすすめチャンネル」。見られる番組数の増加で、「どれを見たらいいのか分からない」という利用者の声に応えた。
 会員限定のオリジナル番組も充実させる。目玉は、人気アニメ「進撃の巨人」の実写版ドラマ(主演・石原さとみ)。今年8月に公開される実写版映画と連動して作る。さらに「ニュー・シネマ・パラダイス」などで知られるイタリアの映画監督ジュゼッペ・トルナトーレらが独自作品を制作するという。(2015年04月08日)

 民放各局が動画配信サービスに注力している。広告収入が頭打ちとなる中、配信サービスの強化によって新たな収益源を確立するとともに、多彩な番組を提供することで「テレビ復権」を目指したい考えだ。
テレ朝とKDDIが提携 テレビ朝日KDDI(au)は20日、スマートフォン向けの動画配信事業で提携すると発表した。auのスマートフォン向け動画配信サービス「ビデオパス」で、共同制作したオリジナル動画や、テレ朝のドラマを有料で配信する。

 ビデオパスは月562円(税抜き)で、映画やドラマなどが見放題のサービス。約100万人の利用者がいる。月内にテレ朝で放送中のドラマ「民王」やバラエティー番組の配信を始める。(2015年08月21日)
異業種の参入も相次ぐ レンタルDVDのTSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は8月、定額制配信サービス(月933円)や、DVDなどの宅配も使い放題のサービス(月2417円)に乗り出した。アマゾン・ジャパンも9月下旬に、有料会員向けに動画配信を始める予定だ。(2015年09月03日)
「無料」の壁、破れるか

 ネットフリックス日本法人のグレッグ・ピーターズ社長は6月17日の記者会見で「素晴らしいコンテンツ(作品)を見たい人はお金を払ってくれると確信している」と普及に自信を見せた。
 ただ、日本の視聴者には無料で番組を楽しむ習慣が根付いており、ケーブルテレビに料金を払う米国とは文化が異なる。「動画を見るのにお金を払う文化が出来ていない」(MM総研の横田英明氏)との指摘もあり、米国のように市場が拡大するのかは不透明だ。(2015年06月18日)