藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

警告の文明(1)

*[ウェブ進化論]分業の陥穽。

コロナですでに1年半ほど、世界中が影響を受けているが「終わりを考える」どころか、過去に遡ったとしても「どうしていいのか」ははっきりしない。

今が昨年の年初だったとして。

「向こう1年半で何をするべきか」を考えても、これといった名案は浮かばない。

コロナショックでも伸びている業種はあるらしい。

医薬・衛生とか、運輸とかテレワーク銘柄とか。

けれど、そうした異業種に手を出すのが良かったとも思えない。

"経済が萎(しぼ)む"というだけのことで、これほどに全体が影響を受けるのだ、ということを思い知らされている。

最近「七割経済」という言葉を知ったが、これはしかも「元には戻らないだろう」ということらしい。

そこで思うのは貨幣経済の「発達過剰」についてだ。

世の中に分業が進み、しかも世界的にも浸透してしまったのは、どうも「農業」が根付いた頃にその原因があるらしい。(ハラリ氏の著書より1万2000年も前だと)

「富の蓄積」という行為が貧富を作り、そして労働や分業を広げていったという。

それから貨幣が登場して、さらに経済は発達して云々かんぬん…

ということだが、それはともかく。

 

今の世の中は「相当行き過ぎた分業」なんじゃないかということだ。

便利なものが、実に安く手に入る。

「自分で作り出せないもの」で、日常生活は溢れている。

 ひっくり返ったってスマホを作ることなんて、自分にはできやしない。

そんな世界にどっぷりと浸っていたのだ。

(つづく)